JUGEMテーマ:海外の名作絵本
2月3日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった? また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「The Lively Little Rabbit(元気な子うさぎ)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
ディズニーの白雪姫とグリム童話
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
先日、ご紹介した「うさぎのおうち(Home for a Bunny)」のイラストレーター、ガース・ウィリアムズさんは日本でも有名な作家さんですが、リトルゴールデンブック も意外とたくさん手がけています。
その作品で日本で最も有名なのは「しろいうさぎとくろいうさぎ」でしょう。うさぎのふわふわした毛並みなど、独特のタッチがよく生きていますよね。
この人はたくさんの名作絵本を手がけていて、多くの作品が日本でも翻訳されていますが、リトルゴールデンブック に描いている作品も日本語に翻訳されているものも少なくありません。例えば、この絵本とか。
単に、かわいいだけじゃなく、いろんな感情を見せる動物たちがウィリアムズの絵本の魅力だと思うのですが、人間のお話も描いていました。
それは、あの「大きな森の小さな家」シリーズ。
Tote が子供のころは、NHKのドラマシリーズ「大草原の小さな家」として放映されていて、楽しみにしていました。
その原作は少年少女文庫みたいな感じだった。あー、なつかしい。
小さいころにこの人の絵に触れられるのって、いいことだと思う。
ガース・ウィリアムズのリトルゴールデンブック はこちらでご覧いただけます。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
1月9日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった? また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「The Lively Little Rabbit(元気な子うさぎ)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
白雪姫と七人の小人/1959年版
ディズニーの白雪姫とグリム童話
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
こんにちは、ブッククーリエ 店長の Tote です。
本日はリトルゴールデンブックを代表する作家の1人、Corinne Malvern(コリンヌ・モルバーン*)についてお伝えします。
クラシカルだけどスタイリッシュ、古き良きアメリカを思わせる画風で、1940年代から50年代にかけ活躍したイラストレーターです。
モルバーンが手がけたリトルゴールデンブックといえば、まず思い浮かぶのが「クリスマスの前の晩」。有名すぎる1冊です。
いずれも超ロングセラーの絵本です。
その他のこの作家さんの絵本はこちらでご覧いただけます。
それだけに、リトルゴールデンブックのイメージ形成に大きな影響を与えたイラストレーターの1人だと いっていいでしょう。
たくさんのリトルゴールデンブックを手がけた印象がありますが、実際に描いたのは17冊でした。でも、そのほとんどがロングセラーなので、大きな存在感となっているのでしょうね。
Penguin Randomhouse社によると、生没年は1901年から1956年と短めの生涯だったようです。もう少し長生きしていれば、もっとたくさんの名作を残していたかもしれません。残念。
*日本ではあまり知られていないことから、名前の公式な日本語表記がないようなので、グーグル自動翻訳の表記をあてています。
JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
先日、ご紹介した「うさぎのおうち(Home for a Bunny)」のイラストレーター、ガース・ウィリアムズさんは日本でも有名な作家さんですが、リトルゴールデンブック も意外とたくさん手がけています。
その作品で日本で最も有名なのは「しろいうさぎとくろいうさぎ」でしょう。うさぎのふわふわした毛並みなど、独特のタッチがよく生きていますよね。
この人はたくさんの名作絵本を手がけていて、多くの作品が日本でも翻訳されていますが、リトルゴールデンブック に描いている作品も日本語に翻訳されているものも少なくありません。例えば、この絵本とか。
単に、かわいいだけじゃなく、いろんな感情を見せる動物たちがウィリアムズの絵本の魅力だと思うのですが、人間のお話も描いていました。
それは、あの「大きな森の小さな家」シリーズ。
Tote が子供のころは、NHKのドラマシリーズ「大草原の小さな家」として放映されていて、楽しみにしていました。
その原作は少年少女文庫みたいな感じだった。あー、なつかしい。
小さいころにこの人の絵に触れられるのって、いいことだと思う。
ガース・ウィリアムズのリトルゴールデンブック はこちらでご覧いただけます。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
7月17日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった?また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「だぶだぶぞうさん(The Saggy Baggy Elephant)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
白雪姫と七人の小人/1959年版
ディズニーの白雪姫とグリム童話
JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
昨日ご紹介したドイツのキャラクター、コニー(Conni)ちゃんの作者についてです。
出版社によると、ピクシー絵本のコニーちゃんは3歳の設定です。
でも、成長していて6歳と10〜12歳バージョンがあって それぞれ違うイラストレーターさんが描いています。
ピクシー絵本では3歳バージョン(6歳ぐらいまでの成長が描かれています)のコニーちゃんだけのようです。6歳と10歳のバージョンは別のシリーズとして出版されています。
ピクシー絵本のコニーちゃんシリーズは 文章を Liane Schneider さん イラストを Eva Wenzel-Bürger さんのコンビがスタート以来ずっと手がけています。
イラストレーターの Eva Wenzel-Bürger さんは長年にわたって数多くのピクシー絵本を手がけいる人です。シンプルなペンタッチと繊細で透明感ある色使いが特徴です。この絵本も見覚えがあるでしょ?
これまでにコニーちゃんのピクシー絵本は25年にわたり、とてもたくさん発行されています。
出版社のサイトによると、ドイツでは、コニーちゃんは同年代の子供たちはもちろん、親や先生にも愛されてきた身近な友だちのような存在なのだとか。
BOOKCOURiER では、今後も機会があるごとにコニーちゃんの絵本をご紹介しますね。
コニーちゃんのピクシー絵本一覧はこちらでご覧いただけます。
⇒ トート (05/23)
⇒ papayoyo (05/22)
⇒ masa (03/21)
⇒ Re Re Re Reptilian (08/11)
⇒ Tote (03/06)
⇒ みかり (03/05)
⇒ Tote (09/22)
⇒ めぐみん (09/22)
⇒ Tote (09/10)
⇒ めぐみん (09/10)