JUGEMテーマ:海外の名作絵本
ディズニーの白雪姫のアートワークを手がけたグスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)による「おやゆびひめ(Thumbelina)/1992年版」。
テングレンはスウェーデン出身で、1930年代から60年代にかけ、アメリカで絵本作家として活躍しました。ディズニーをやめた後、「ポーキーリトルパピー」や「はずかしがりやの子猫」などリトルゴールデンブックの名作をたくさん残しています。
この絵本もそうした名作のひとつ。
初版発行は1953年。ここで、ご紹介しているのは1992年版です。
暖色と寒色の対比を効果的に使った独特の色使いやデザイン処理された背景が印象的。
もぐらにプロポーズされるところ↑
妖精の国で王子様に会えました。見守る つばめの姿がほほえましく描かれています。
イラストレーターのグスタフ・テングレン、この人の名前はちょっとおぼえておいてくださいね。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
タミーちゃんの妹を知っていますか?
ペッパー(Pepper)ちゃんです。
リトルゴールデンブックには、ちゃんとペッパーの絵本もあるんです。
「ペッパーの看護婦さんごっこ(Pepper Plays Nurse)」。
ストーリーはペッパーが動物の看護婦さんになったつもりで、お家にいろんな動物をつれてきてしまうというもの。
ペッパーの年齢の設定は小学校低〜中学年ぐらいかな。
タミーちゃんの絵本とはイラストのタッチがだいぶ違いますが、こちらもとってもおしゃれな絵本です。
タミーちゃんもちょこっと登場します。
ママの洋服もステキ。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
こんにちは、Tote です。
2月もあと1日で終わりですね。
今年はうるう年とはいえ、2月は短いので、あっという間に3月になってしまいます。
3月といえば、ひな祭りです。
そこで、お人形のリトルゴールデンブックで当店イチ押しの超目玉商品をご紹介します!
「タミーちゃん/完品(Tammy)」です。
完品なんですよ!
なにが どう完品なのかというと、この絵本はリトルゴールデンブックの中でもアクティビティブックというシリーズで、切りとって遊べるようにお人形とアウトフィット(洋服やアクセサリー)がついているのです。
古書で これがすべて揃っているものを見つけるのは至難のワザ。
子供に切りとって遊ぶなというほうがムリですものね。
でも、でも、今回ご紹介する この1冊はすべて無キズで揃っているんです!
この通り↓
全体の状態も とても良いです。第3版です。
ショップでも ぜひご覧ください。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
2月22日の続きです。
ディズニーのリトルゴールデンブック「おしゃれキャット(The Aristocats)」の中身をちょこっとお見せします。
舞台はフランスのパリ。
猫のダッチェスとそのこどもたちは裕福な老婦人のもとで、何不自由なく楽しく暮らしていました。
しかし、老婦人が財産をダッチェスたちに残すよう遺言書をつくったことを知った執事の悪だくみによって、ダッチェスとこどもたちは見ず知らずの土地に捨てられてしまいます。
そんなとき、風来坊でノラ猫のオマリーに出会います。
オマリーに助けられながら、ダッチェスたちはパリのお屋敷にもどろうとします。
ダッチェスたちはぶじにパリに帰ることができるのでしょうか?
日本ではマリーちゃんの方が有名ですが、エレガントながら気丈なお母さんでもあるダッチェスがすてきです。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
ディズニーには、いろんな動物のキャラクターがいますが、ねこは案外少ない。
その理由はまたの機会に考えたいと思いますが、数少ないディズニーのかわいいねこちゃんのリトルゴールデンブックを紹介します。
「おしゃれキャット(The Aristocats)」
同名のディズニー映画(日本では1972年に公開)から書籍化されたもので、原題は「The Aristocats」。貴族という意味の単語、aristocrat をもじったようです。
絵本を読むと物語は起伏があっておもしろいし、ダッチェスのお母さんらしい気づかいや風来坊のオマリーとジャズミュージシャンの猫たち、悪役の執事も含めキャラクターの造型もしっかりしています。
日本では映画の人気があまりなかったというのが不思議。
ストーリーはいわゆるおとぎ話的ではなく、割と現実味のある設定です。そんなことから、ディズニー作品としては少し異質と受け取られたのかもしれません。
ディズニーのキャラクターで猫ってめずらしい上に、ダッチェスはエレガントな大人。
だからこそ、ちょっとおてんばでキュートなマリーちゃんとの対比がきいていて楽しいです。
ダッチェスがマリーをエレガントなレディ(aristocats)にしつけようとする場面がいいです。
内容については、次回ご紹介します。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
長いリトルゴールデンブックの歴史の中でも、人気のロングセラーの1冊、ディズニーの「白雪姫と七人の小人(Snow White and the Seven Dwarfs)」のとても古い14版です。
同名のアニメ映画が元になっていますが、この映画もアニメの歴史に残る、いや歴史を変えたといっていい名作です。ディズニー初そして世界初のカラー長編アニメ映画でした。
当時すでにディズニー・スタジオのアニメーターのレベルは高ったのですが、この映画を作るにあたって、ディズニーは画家として実績のあったグスタフ・テングレンを美術監督として招きます。
この名前、どこかで聞いたことはないですか?
そう、以前このブログでレヴューした「おやゆびひめ」の絵本を描いた人です。
彼自身にとっても、ディズニーと仕事をしたことは転機となったようで、これ以降、作風が大きく変わります(「おやゆびひめ」はこの後の作品)。
テングレン以外にも多くの有能なスタッフを集め、当時としては非常識ともいえるぜいたくな作り方をしたディズニーの「白雪姫」は大成功をおさめました。
たしかに、それ以前のアニメーションと比べると、キャラクター、背景ともに重厚さが全くちがいます。
古い絵本だけあって、一部のページが2色刷り。
この映画の公開は1937年。リトルゴールデンブックの創刊以前です。
その後、1948年に映画を元にリトルゴールデンブックとして初版が発行され、現在まで再販をくり返しています。ディズニー映画の魅力がつまった1冊ということでしょうか。
今回、ご紹介しているのは1950年代に発行された、60年前の絵本です。また、この表紙デザインは1970年代までで、それ以降は何度か表紙が変わっています。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
2月3日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった? また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「The Lively Little Rabbit(元気な子うさぎ)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
ディズニーの白雪姫とグリム童話
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
超ロングセラーの1冊「元気な子うさぎ(The Lively Little Rabbit)」。
さし絵はグスタフ・テングレン=Gustaf Tenggren、アメリカでは非常に重要なイラストレーターのひとりです。
まずは、絵本の内容をみていきましょう。
ある森に元気な子うさぎがいました。
きょうだいやなかまたちと楽しく暮らしていましたが、ひとつ困ったことがありました。
森にはずるくて凶暴ないたちがいて、子うさぎたちを食べようといつもねらっているのです。この いたちをなんとかやっつけられないものでしょうか。
「小さなぼくたちでも 知恵と力を合わせれば、なんとかなるんじゃない?」
仲良くなった子りすやふくろうと協力して、葉っぱや小枝、木の皮を使って こんなのつくってみました↓
立派なドラゴンです。
ほんもののドラゴンだと思った いたち は恐れをなして 森から逃げて行きました。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
今年は辰年。ドラゴンのピクシー絵本を紹介します。
ピクシー絵本の中には 大人が読んでも ちょっとニヤッとするようなウィットの効いた作品があります。
ユーモアというより、ヨーロッパならではのウィットなんですよね。
「おうさまとドラゴン(Das Geburstagsgeschenk)」はそんな1冊です。
あるところに粗末なお城があって、貧乏な王さまとお姫さまが住んでいました。
この王さま、王冠が持てないので シルクハットに王冠の絵を描いています。
貧乏なのですが、いちおうお城なので お宝があるだろうと、度々 どろぼうが入ってくるので、王さまとお姫さまは閉口しています。
お姫さまは友だちと相談して、王さまの誕生日に番犬をプレゼントすることにします。
この友だちがペットショップに番犬を探しに行くと、店長は「王さまにふさわしい番犬を捕まえに行こう。」と言い出して、冒険の旅へ…。
王さまにドラゴンをプレゼントしたのでした。
ドラゴンが番犬替わりだと、もう どろぼうの心配もないですね。
この絵本のタイトル、直訳では「お誕生日のプレゼント」。
「おうさまとドラゴン」は1970年代 日本で出版されたとき つけられたタイトルです。
こちらの方がなんとなくユーモラスですね。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。
この一年、みなさまが少しでも穏やかに過ごせますように。
ブッククーリエ店長 トート拝
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JUGEMテーマ:クリスマス
今日はクリスマスイブですね。
キュートだけど静かに心にしみ入ってくるような絵本をご紹介します。
ピクシー絵本の「クリスマスの夜(Es wiehnachtet sehr)」です。
静かな夜、雪が積もった森をひとり行くサンタさん。
雪を踏むサンタさんの足音が聞こえてきそうな静けさ。詩的で美しい絵柄です。
サンタさんの袋の穴からナッツがこぼれています。
これは、森の小さな動物たちへのプレゼント。
サンタさんを待つこどもたち。
静かな風景とこどもたちの表情の対比が良いですね。
夢のようなふわっとした色使いで描かれたプレゼント。
こんな絵本と静かに過ごすイブも良いかもしれません。
商品情報はこちらをご覧ください。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
今日は ちょっと古い、でもとってもポップなピクシー絵本をご紹介します。
「月夜のぼうけん(Die Mondscheinreise)」。
月夜に冒険するのは誰?
おもちゃたちなんです。
お月さまの光に照らされて おもちゃ屋の店先ではふしぎなことが起こります。
おもちゃの回転木馬が動き出し、お人形や他のおもちゃを乗せて冒険の旅に出るのです。
お月さまが沈むころには みんな おもちゃ屋さんに戻って、元通り。
ストーリーはごくシンプルなのですが、
色もタッチも ポップで、とってもキュートな夢の世界が広がっています。
お月さまの表情がいいでしょ?(上の画像↑)
こちらは見返し部分↓
ちっちゃな夢の世界がぎゅっとつまった絵本です。
この商品情報はこちらをご覧ください。
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JUGEMテーマ:クリスマス
ブッククーリエの絵本はどれもみんなカワイイのですが、クリスマスのピクシー絵本のカワイさはとびきりなのです。
なかでも特に人気が高いこの絵本
「小さな雪のひとひら(Schneeflockchen Weissrockchen)」が再入荷しています。
これまでに中身をご紹介していたと思っていたのですが、そうではなかったので、ちょこっとご覧ください。
まず見開きと扉ページからして、こんなにキュート。
寒くなってやってくるのは、ちいさな雪の精たち。
アドベントカレンダーをめくりながら、クリスマスを待つこどもたち。
クリスマスを楽しみに待つこどもたちの様子がキュートに描かれています。
ついに、クリスマスイブ。
天使がプレゼントを届けてくれるようですね。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:クリスマス
こんにちは、ブッククーリエ店長のTote です。
寒くなりましたね〜。明日からは12月!
今年はここまであっという間な気がしますが、12月はブッククーリエ の誕生月。
来月でなんと、開店14周年を迎えます。
14年なんて、信じられない...。これも、ひとえに皆様のご愛顧あってこそ。
感謝を込めて、明日より来年1月末まで「クリスマス&アニバーサリーキャンペーン」を開催いたします。
キャンペーン期間中は 通常、ご購入5,000円以上のところ、3,000円以上で送料0円とさせていただきます。
また、金額にかかわらず、お買上げいただいたお客様全員にささやかながらクリスマスのプチギフトもご用意しております。
そのプチギフトはこちら。
tree-house さんという手づくりストアのオリジナルシールです。
この他にも、シークレットのおまけもあります。
種類はこちらでチョイスしてご購入商品と同梱してお送りします。
また、再入荷の商品も続々アップしております。
ぜひ、ご来店くださいね!
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JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
ドイツのピクシー絵本にはひつじのショーンのシリーズがあります。その1冊、
「ひつじのショーン/テレビのアンテナ(Shaun das Scaf, Krach auf dem Dach)」。
中身をちょこっとお見せします。
牧場主の家の近くでラジコン飛行機で遊ぶ親子。
操縦ミスで牧場主の家のアンテナにぶつけてしまいます。
ちょうどそのころ、牧場主とビッツァーはテレビでサッカーを観ているところでした。
とつぜんテレビが映らなくなったので、ビッツァーとショーンがゴミ捨て場のガラクタを使ってアンテナの修理をします。
ぶじ、テレビが映るようになって、牧場主は大よろこび。
アンテナが直ってよかったですね。
直ったといっても、こんな感じですが…。
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JUGEMテーマ:メディアリテラシー
7月13日の続きというには間が空き過ぎた上に、ちょっと取り散らかっている感がありますが、考えている方向としては(自分なりに)同じなのでやっぱり続きです。
いきなりですが、遅ればせながら、某動画配信サービスのサブスクに入ったんですよ。
(入るというか始めたというのか、どういう言い方するのかわからないのですが、)とりあえず サブスクで観るようになって2カ月あまり経ちます。
最初のころは多分あるあるでしょうが、その昔(テープの時代)初めてビデオデッキ買ったら、とにかく録画しまくって観まくったみたいに、観たかったけど見逃していた映画やドラマを観まくりました。
生活の時間配分が「配信サービスでなんか観る」のが中心になったのですが、2週間くらいたって、こんなことばかりしていては仕事もできないとなり、ふと、思ったんですよ。
まあ、便利な世の中になったもんだと。
だって、いつでも観たいときに観たいドラマとか映画とか観られるんですよ。
ビデオみたいに録画も映画みたいに予約もしなくていいし。
トイレ行っている間に止めておくこともできるし。
まあ、確かに効率もいいですわ。
ただし、これって、テレビとは違って、観たいものだけ観ていればいいってことだよね、と。
逆にいえば、観たくないものや興味のないものは一切観なくて済むということだよね。
いまの時代、動画配信に限らず、自分の観たいもの=自分のほしい情報だけを大量に高速で自分の中に取り込むことができるわけですよ。
自分の観たいもの、自分のほしい情報ばかりを取り込むことに自分の時間を使えば、使うほど、私の頭の中の情報は偏っていくのでは?
続きます。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
ピクシー絵本を代表するねこちゃんの絵本です。
ピクシー絵本の歴史的にも大切で特別な1冊がこちら。
「こねこちゃん(Miezekatzen)」。
うーん、なんともいえずカワイイでしょ。
カワイイだけではない、この作品が特別な理由は、ドイツのピクシー絵本第1号なんです。
今回入荷したものは、その復刻版。1997年の発行です。
内容については、他の版になりますが、以前にご紹介しています。
キュートでほんわか、ちょっぴりおかしなお話です。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
ピクシー絵本のなかでも、有名なくまちゃんといえば、この絵本でしょう。
「こぐまちゃん(Teddy und die anderen)」。
すごくキュートな子ぐまちゃんのお話が3話収録されています。
とても特別なピクシー絵本でもあります。
この作品は、1954年にドイツで初めて発行された8冊のピクシー絵本のうちの1つでした。
↑こちらは、2013年発行の復刻版です。
内容については、以前にご紹介しています。
商品情報はこちらです。
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ドナルドダックと三つ子の甥っ子たちのハロウィンにまつわるファンタジックなお話です。
「ドナルドダックと魔女(Donald Duck and the Witch)」。
ドナルドダックのお話といえば、ドタバタコメディが多いですが、ディズニークラシックスのタッチが残るこの絵本は色使いもシックでファンタジックな仕上がりです。
ハロウィンのランタン用のかぼちゃを収穫した帰り、空に不思議な影をみつけました。
三つ子たちは「魔女だ!」というのですが、ドナルドは「そんなものいるはずがない」とまったくとりあいません。
絶対に魔女はいると思い込む三つ子たちは魔女らしき影が消えた家をめざしました。
その家に着くと、やっぱり、そこには魔女が!
三つ子はすっかり魔女となかよくなります。
なんとかしてドナルドおじさんに魔女の存在を認めさせたい三つ子たちはある作戦を考えました。
魔女の仮装をして、「トリック オア トリート!」と言いながら、ドナルドの家へ。
なんだか、ヘン。三つ子が4匹!?
そう、ホンモノの魔女がまじっています。
このあと、魔女と三つ子はむりやりドナルドを魔法のほうきに乗せ、魔女の館へつれていったのでした。そこでは、楽しいパーティの用意ができていました。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
ワルドー(Waldo)をご存知ですか?
体の大きな やさしいワンちゃんです。
日本ではほとんど知られていませんが、その作者ハンス・ウィルヘルム(Hans Wilhelm)さんは日本でも有名です。
絵本好きの方ならわかりますよね?
そう、「ずーっと ずっと だいすきだよ(I'll Always Love You)」を描いた作家さんです。
ピクシー絵本には、そのウィルヘルムさんが描く「犬のワルドー(Waldo)」シリーズがあります。
透明感のある水彩で描かれるワルドーの世界はウィルヘルムさんの他の作品同様、やさしさと癒しにあふれています。
ウィルヘルムさんはアメリカの作家さんですが、なぜかドイツのピクシー絵本のシリーズなんです。
というのも、ワルドーの絵本は30年以上前からヨーロッパでも翻訳・出版されていて、アニメにもなっているようです。
欧米では、ずっと以前から人気ものなんですね。
どうして日本に進出していないのか不思議。
そのワルドーのシリーズを日本で扱っているのは、ひょっとして、当店だけ!?
ワルドーの専用コーナーもあります。
ご来店お待ちしています。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
先日ご紹介した「ワルドーと月の妖精(Waldo und das müde Sandmanchen)」に出てきたフォーン(Faun)ですが、フォーンとは いったいなにもの(誰)?
上半身は人間、下半身は動物といった人間でもない動物でもない生き物? 妖精?
ヨーロッパの童話によく登場しますが、古代イタリアの神様の牧神ファウヌスの親せきらしいです。
ということは、神様なんしょうか?
ギリシャ神話の中のパーンにあたるともいわれていますが、違うという説もありますが、またファウヌスそのものという説も。
いずれにしろ、遠い昔からのメルヘンの住人です。
平和を好む性質らしいですが、ワルドーの絵本に出てきたフォーンはいたずらものでしたね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
お月さまがきれいな季節です。
月にまつわるワルドー(Waldo)の絵本をご紹介します。
「ワルドーと月の妖精(Waldo und das müde Sandmanchen)」。
どうして夜になると子どもたちが眠くなるのか知っていますか?
それは、月の妖精が子どもたちの目に月の粉を入れるからなんです。こんなふうに↓
でも、あるときから、夜中にフォーン(Faun:半獣半神の妖精のような存在)が子供たちの目から月の粉をはらい落とすようになりました。
すると、子どもたちが夜眠らなくなってしまいました。
困った月の妖精はワルドーに相談します。
ワルドーにいいアイデアがひらめきました。
ファウンは夜行性。昼間寝ているのですが、昼間眠れないようにすればいいのです。
そこで、ファウンのすみかのまわりでワルドーと仲間たちがにぎやかに大合奏。
これで、ファウンは夜ぐっすり眠るようになり月の妖精のじゃまをしなくなりました。
もちろん、子どもたちもよーく眠れるようになりました。
ワルドーには友だちがたくさんいるのですが、中にはこうした妖精といった不思議な仲間も。
ちょっぴり不思議だったりシュールな世界も楽しめます。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
昨日の「ミッキーマウスと宇宙船(Mickey Mouse and his Space Ship)」、希少本ですが、リトルゴールデンブックの中でも かなりの珍品かも。
というのも、この絵本のインプリント(奥付)部分を写した上の画像の一番下の行をよーく見て(ちょっと不鮮明です、スイマセン)。
"Printed in Japan by the Toppan Printing Company Ltd." とあります。
Printed in Japan ということは…、そう、日本で印刷されたんです。
今回ご紹介している版はオーストラリアで発行されたものですが、1970年代はじめごろまでのオーストラリア版のリトルゴールデンブックには日本の凸版印刷= the Toppan Printing Company Ltd. によって印刷されたものが少なくないのです。
凸版印刷さんは、今や、社名から「印刷」がなくなり「TOPPAN」となられました。うーん、感慨深い。
そのほとんどがシンガポール工場で刷られたようで、Printed in Japan はごくわずかしか Tote は見たことがありません。
日本で印刷されてオーストラリアの誰かの手に渡り、再び 日本へ(この間、何十年!?)帰ってきた絵本です。
おかえりなさい。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
リトルゴールデンブックには宇宙ものもあります。
アメリカはSFファンが多いからかな。
そんななかでも、本日紹介するのはディズニーの希少本。
「ミッキーマウスと宇宙船(Mickey Mouse and his Space Ship)」。
ミッキーとドナルドが月に行くお話ですが、この絵本のコピーライトは1953年。
アポロが月へ行った10年前に作られているんです。
最初に月に行った者に賞金が出ると聞いたミッキーマウスとドナルドダック。
2人でコツコツ、月へ行くための宇宙船を作りました。
ドナルドがグーフィに月へ行く話をしたのをヤマネコのピートが盗み聞きしていました。
ピートに宇宙船を盗まれてしまいますが、なんとか取りもどして月へ。
月世界旅行を楽しむミッキーとドナルド。
この絵本が作られた当時のアメリカはSF黄金期。すぐれたSF映画がたくさん作られました。
化学考証は今の方が当然ながらきっちりしていますが、50年代のSF映画はもっと夢とロマンにあふれていたように思えます。
この絵本には、そんな時代の匂いが感じられます。
続きます。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
なんともぜいたくな学習絵本、「宇宙探検(Exploring Space)」です。
ティボル・ゲルゲイによる科学絵本なんです。希少本でもありますね。
ティボル・ゲルゲイは「幸せな小さなクジラ」をはじめ 動物の絵本を得意とし、数多くのロングセラーを残しました。ほのぼのした動物たちのイラストのイメージが強かったので、この絵本を見たときは意外な感じがしました。
でも、さすが、といえる画力です。
重力の説明とロケットの断面図。
この絵本が発行されたのは1958年。この当時の科学技術にもとづいて正確な考証で描かれています。
当時としては最先端の科学絵本だったんですね。
「科学」でありながら、アート性も高いです。
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こちらは、6歳になったコニーちゃんが小学校に入学するお話です。
「コニーちゃん 学校へいく(Conni kommt in die Schule)」。
小学校の入学通知を受けとったコニーちゃん。
うれしくしかたありません。
学校って、どんなところかな?
好奇心と期待がふくらみます。
ついに来た入学式の日。
お父さんが記念写真をとってくれました。
ドイツの小学校の入学式って、こんな感じなんですね。
はじめての教室。
これから、どんな毎日がはじまるのかな?
みんなの机の上にある三角錐のパッケージはシュールシューテ(Schultüte)と呼ばれる、入学式のときに新入生がもらえる特別なものだそうです。
シュールシューテには、なにが入っているの?
それは、新1年生にとって すてきなものですよ!
ドイツの小学校入学の事情がよくわかる絵本です。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
夏まっさかりですね。
楽しい夏休みを描いたリトルゴールデンブックを紹介します。
タイトルも、ズバリ「なつやすみ(Summer Vacation)」。
となりどうしに住む仲よしのパトリックとピーター。
2人はいつも このツリーハウス(↑表紙)で遊んでいます。
夏休みには、それぞれの家族で山と海に行くことになりました。
これから旅行に出発!
ワクワクする感じがいいですね。
↓山で過ごすパトリック一家のようす。
↓こちらは、海で過ごすピーター一家。
パトリック、ピーター、どちらも楽しそうですね。
でも、そろそろ お互いがどうしているか気になってきました。
パトリックは山の湖でみつけた丸い石をピーターへ、ピーターは海辺に流れ着いた流木をパトリックへのおみやげに持って帰ることにしました。
家に帰ったら、さっそく、いつものツリーハウスでおみやげの交換をしました(表紙に注目)。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
夏休みのお話といえば、このリトルゴールデンブックもいいですよ。
「スミス家のおばあちゃんとおじいちゃん(Grandma and Granpa Smith)」。
都会で暮らすサムとサリーの兄妹は毎年、夏休みに 田舎のおじいちゃんとおばあちゃんの家へやって来ます。
子供たちだけでバスで来るのです。
↓これが、おじいちゃんたちの家。すてきなお家ですね。
おじいちゃんの作業場で 鳥小屋を作ります。
この他にも、おじいちゃんとおばあちゃんの家では 楽しいことがいろいろ。
みんなでショッピングモールやドライブインシアターに出かけたりもします。
おじいちゃんと作った鳥小屋を木にかけました。
毎年、鳥小屋を交換するのが サムたちの夏休みの恒例行事のようです。
やさしいおじいちゃんとおばあちゃんといっしょに過ごすおだやかで楽しい夏休み。
子どもの日々の大切な思い出になるでしょう。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
「ねこがやってきた(Katzenbesuch)」、
ねこ好きさんなら、ちょっとウフフとなるようなピクシー絵本です。
ダークは屋根裏部屋に住んでいます。
夜、眠っていると、窓からねこが…。
ねこは、ダークにちょっといたずら。
ダークはねこと仲よしになりますが、朝になるとねこは帰って行きました。
ねこはどこからやってきたのでしょう?
ダークの住んでいるところは、こんな家並みになっているのです。
きっと、屋根の上を歩いてきたのでしょう。
ダークはねこの住む家をみつけられるかな?
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
夏休みといえば、キャンプです。この子もキャンプを楽しんでいます。
「コニーとキャンプ(Conni geht zelten)」、
コニーちゃん一家がキャンプへ出かけるお話。とても楽しそうなんです。
*日本語のタイトルは正式なものではありません。
みんなで車に荷物を積み込むところから始まります。
キャンプ場へ着くと、さっそくテントの組み立てです。
テントの組み立てはけっこう大変。
エアマットをふくらませているのはコニーちゃんの弟(?)。
夜のキャンプ場のようす↓
コニー(Conni)ちゃんはドイツのピクシー絵本のキャラクター。
ドイツでは、コニーちゃんのシリーズがたくさんつくられています。
このお話に登場している弟らしき少年は Michael となっていますが、現在の出版社の公式ウェブサイトではコニーちゃんの弟は Jacob となっています。
この絵本の発行は1995年(初版です)。
コニーちゃんのシリーズとしては初期の絵本ですね。
商品情報はこちらです。
コニーちゃんシリーズの一覧はこちらをご覧ください。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
「トラのあかちゃん(Das Tigerbaby)」。
とてもキュートなトラのあかちゃん。
お話の感じからすると赤ちゃんというより幼稚園児くらいのトラの子かな?
このトラの子、トラ以外のいろんな動物の声色をまねるのがとくいなんです。お母さんは「もっとトラらしくしなさい」というのですが…。
いろんな動物たちと遊ぶトラのあかちゃん。楽しそうです。
絵のタッチと色使いがいいですね。
一部のページが2色刷りです。フルカラー印刷が高価だった時代、1色刷り、2色刷りとフルカラーのページを組合わせた絵本が多かったようです。いま見ると、素朴でやさしい味わいがあります。
あと、この絵本を初めて見たときはトラのデフォルメのしかたに驚きました。
トラといえば、強いとか怖いが当然のイメージなので、かわいい系にキャラ化しているのがすごい。トラが主役の絵本もめずらしいですよね。
この本、もとはアメリカの Elf シリーズの絵本だったようです。’50年代のピクシー絵本を見ていると、アメリカ Elf シリーズからのコンテンツのものが多いです。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
暑い日が続いていますね。
涼しそうなピクシー絵本を紹介します。
「ペッツィと世界のはて(Petzi am Ende der Welt)」
デンマーク生まれの子グマちゃん、ペッツィ(ラスムス・クルンプ)のシリーズです。
ペッツィはときどき仲間たちと船のメリー号で冒険の旅に出るのですが、今回は世界のはてをめざします。
北の海を行きますが、とちゅうで大しけにあって、なんと舵がこわれています!
わー、たいへん!
ここは、北極海!? どうする?
流氷をひろって、けずって舵にしました。
なにがあってもノープロブレム!
舵にしていた氷がとけるころには、おうち近くの港につきました。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
「ペンギンのポール(Paul Pinguin)」。
暑い夏の日にご紹介したいピクシー絵本です。
暑い季節は涼しい(寒い)ところに行きたくなりますが、とびきり涼しい南極では、ペンギンのポールが氷だらけの風景にうんざりしていました。
そんなポールのもとに友だちのアホウドリがビンに入った手紙を届けてくれます。
その手紙は地中海に住むこどもたちからの招待状でした。
シャチのせなかに乗せてもらって、ポールは地中海をめざし旅立ちます。
とちゅうからは、イルカが乗せてくれて地中海につきました。
↑左側の2人がポールを招待したこどもたち、マイケルとステッフィーです。
ポールは2人といっしょに とても楽しいバカンスを過ごします。
そして、またイルカに乗って、とちゅうからはシャチに迎えにきてもらって南極へ帰って行きました。
来年の夏には、こんなバカンスが過ごせればいいですね。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:メディアリテラシー
5月29日の続きです。
ネットの中に「論」は成立するのかと、そこ(特にSNS)はどんな世界なのかということですが、考えているうちに、また何かと騒ぎが起きていたようで。
ここ最近、忙しくてブログもツイッターも触っていなかったので、すごくたくさんの人が「どうする?」「どうなる?」と右往左往しているのを少し遅れて知りました。そのせいか、自分でもわりと客観的にこの騒ぎを見られている気がする(といいながら、そろそろ収束する気配?)。
この騒ぎが起きる少し前から考えていたんですよ。
やはり「よく読んで、よく考える」しかないなと。
それが、ネットの海で自分を守る+だれかを傷つけないための基本だと。
ただし、それには前提条件と作法がございます。
まず、前提条件ですが、それは情報を正しく得ること。
情報を正しく得るとは、どういうことか、ですが、
ネット上には、出どころの怪しい噂やウソや不確かな情報や、それにもとづいたどこかの誰かのテキトーな放言などがあふれています。
そういう情報を鵜吞みにしないことです。そういう情報をもとに考えたところで、ヘタな考えになってしまうので。ヘタな考えをもとに発信することほどキケンなことはないと、Tote は思います。
続きます。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
ピーターラビットが4人(匹)きょうだいなのはご存知ですか?
ピーター以外はみんな女の子。
それぞれ名前は、
フロプシー(Flopsy)、モプシー(Mopsy)、コットンテイル(Cottontail)。
この絵からはだれがだれなのかは区別がむずかしいですね。3つ子?
いずれも、おとなしくてお母さんの言うことをよく聞くいい子の3姉妹です。
絵本の内容については、こちらをご覧ください。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
世界でいちばん有名なうさぎといえば、この子ですよね。
「ピーターラビット/1996年版(The Tale of Peter Rabbit)」。
原作者はポターさんですが、Cyndy Szekeresさんという人が絵を描いています。
この人は他にも「ささやきうさぎ(The Whispering Rabbit)」という作品があり、うさぎの絵が上手です。
キュートないたずらっこピーターラビットがいきいきと描かれています。
自然物の描写も繊細できれいです。
きょうだいでお留守番する間、「おひゃくしょうのマクレガーさんの畑には行ってはいけませんよ。」といわれたのに、行っちゃうんですよね。
いろいろと怖い目に会ったすえ、ほうほうの体でなんとか家にたどりつきました。
あら、出かけるときには着ていた洋服や靴は?
まあ、いろいろあって洋服も靴もマクレガーさんの畑でなくしてしまったんです。
ピーターがなくした洋服と靴は…
マクレガーさんがかかしに着せました。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
今日、ご紹介するのは「ピーター・ラビット/17版(Peter Rabbit)」です。
ピーター・ラビットといえば、日本では絵も文もポターさん作の小ぶりの絵本のイメージが強いですが、リトルゴールデンブックにもなっています。
表紙は油絵タッチでポップなイメージですが、中身はポターさんに近いリアルで繊細な画風です。
内容は第1作のあのお話。お母さんにキツくいわれていたのに、お百姓のマグレガーさんの畑に入って野菜をたらふく食べてしまいます。
あっ、マグレガーさんに見つかった!
大変な目にあいながら、なんとか家へ帰ってきました。
ジャケットと靴(この絵本ではスニーカーなんです)はどうしたの?
その夜、ピーターは寝込んでしまいました。
この絵本のイラストレーターは Adriana Mazza Saviozzi という人。
繊細だけど伸びやかなタッチの動物の絵本を多くてがけている人です。
ちょっぴりアメリカンなイメージを加えつつも、ピーター・ラビット本来の世界観がつまった1冊です。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:メディアリテラシー
5月16日の続きです。
ネットの中で「論」は成立するのか、ですが、ここ数年、観察してきて思うのは、特にSNSの中ではかなりむずかしいでしょうな。
大辞林によると、「論」とは、「ものの道理を述べること」や「議論すること」とある。
では、「道理」とはなにかと調べると「物事がそうあるべきすじみち」、そして「人の行うべき正しい道」ですよ。
いまは多様性の時代ですからね。
「そうあるべきすじみち」や「正義」も多様にあっていい?
それは、あっていいでしょう。
そして、ネット上では多様な人の多様な意見や言葉が溢れております。こんなメディア(世界)はいままでになかったよな。
それは、どんな世界になるはずだったのでしょうね。
続きます。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
「こうさぎとリボン売りのおじいさん(Schleifen-Schnuppel)」。
同じようなものなのに、ひとのものが良く見えたことってありませんか?
そんなときのこころの動きって、どんなでしょう?
子うさぎ・ハナのきもちの変化が繊細なタッチで描かれた絵本です。
子だくさんのうさぎのお母さんの家にリボン売りのおじいさんがやって来ました。
それぞれの子うさぎが1本ずつリボンを買ってもらえるんです。
ハナは赤いリボンを買ってもらって大よろこび。
でも、他のきょうだいが虹色のリボンを選んだのを見て、「そっちの方がいい!」と言いだしました。
むりやり自分のリボンと交換しようとして、きょうだいゲンカになります。
「わがまま言うんじゃありません!」としかられたハナ。
「家族みんなキライ!」と言って、家を出て行きました。
ひとりでスネていると、リボン売りのおじいさんがやってきてハナのとなりに座って言いました。
「わたしのリボンをみんなキミにあげようか? 」
ただし、それには交換条件がありました。
「ハナの家族みんなと交換だよ」。
これには、頭を抱えてしまったハナ。
でも、すぐに いちばん大切なことに気づきます。
こんなふうに関わってくれる家族以外の大人っていいですね。
商品情報はこちらです。
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2022年7月14日の続きです。
こんにちは、ブッククーリエ 店長のトートです。
なんと、まあ、1年近く前の記事の続きです。
忘れていたわけではないんですよ。
ネットの中では、次から次に「これは、どう考えればいいのやら」と思うことが、あまりに目まぐるしいスピードで起きるので。
ネットの情報の海でおぼれそうになりながら、そういうできごとを観察しながら「どう考えればいい」のか考え続けておりました。
1年前には、この「どう考えれば」には「どう論評すれば」や「どう議論すれば」という意味もトート的にはあったのですが。
最近、感じているのは、そもそもネットの中で「論」は成立するのか、ということ。
続きます。
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うさぎのリトルゴールデンブックといえば、こんな絵本もあります。
「うさぎさん、どうぞ(The Rabbit is Next)」。
心がほっこりするような ちょっとかわいいお話です。
動物病院にやってきた女の子。
うさぎの具合がよくないそうです。
待合室では、いろんなペットと飼い主さんたちが順番を待っています。
↑このおさると猫がケンカして 一騒動あったりするのですが、
"The rabbit is next!" と女の子とうさぎが呼ばれます。
その うさぎは、
ぬいぐるみだったのです。
ドクターは ちゃんと“治療”してくれました。
ぬいぐるみのうさぎでも この子にとってはれっきとしたペットなんですよね。
ショップページでもご覧いただけます。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
とびきりキュートなうさぎちゃんのピクシー絵本です。
「こうさぎのおふろ(In der Wanne)」。
このレトロ感とかわゆさから、お気づきの方もいるかもしれません。
そうなんです。もともとは、アメリカで1948年に初販発行された Rand Mcnally社の Elfシリーズからの翻訳もの。
今回、入荷しているのは、1967年に初判発行された絵本の復刻版です。
ちょこっと中身を見てみましょう。
おふろ嫌いの子うさぎちゃんのお話です。
お母さんにおふろに入るようにいわれたのですが、お友だちのあひるちゃんにお願いして、
代わりにおふろに入ってもらいます。
それって、あまり意味がないのでは?
おふろを見に行って、びっくりしたお母さん。
おふろ嫌いな子供っていますよね。
商品情報はこちらです。
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「うさぎのハンニバルのおやすみなさいの本(Hannibals Gutenachtgeschichte)」。
うさぎの家族のお話で、「うさぎのハンニバル一家」シリーズになっているようです。
ハンニバルはこの家族のお父さんの名前。
最近、ハンニバル一家にはこまったことがありました。
夜、子どもたちが なかなか寝ついてくれないのです。
ある夜は、窓の外におばけが見えるー!と大さわぎ。
おばけは洗たくものだったことが判明するのですが、その後も毎日、子どもたちは夜おそくまで寝つきません。
昼間いっぱい遊ばせたりするのですが、効果なし。
なかなかいいアイデアが思いつきません。
ふと、自分が子供だったときのことを思い出しました。
寝つけないときは、お母さんが本を読んでくれたなあ、と。
そこで、ハンニバルも同じようにしてあげることにしました。
効果のほどは、みんな、ぐっすり。
子供部屋のハンモックがかわいいですね。
子供たちを寝かしつけるのって、お父さん お母さんにとっては苦労のタネ。
夜、寝る前に本を読んであげることを習慣にしている家庭も多いと思いますが、本ってふしぎ。
寝る前のテレビやスマホはよけい目がさえたりしますが、本は読んでいるうちに自然とねむくなってきますよね。読んでもらう子どもにとっては、お父さんお母さんの息づかいを感じて安心できるんだそうです。
そんなふうにこの絵本を子どもに読んであげていたお父さんやお母さんがいたのかなあ。そう思うと、なんんだかほっこりしてきます。
ショップページでもご覧くださいね。
JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
あしたはイースターらしいです。
それにちなみ、数あるうさぎのリトルゴールデンブックの中でも Tote が最高傑作と思っている作品がこちら。
「グランパ・バニー(Grandpa Bunny)」。
ディズニーの短編アニメーションをもとにした絵本ですが、あのメアリー・ブレアがディレクションした作品です。
1951年に初版が発行されて以来ほとんど再販されていないようで、非常に貴重な絵本なのですが、現在はその初版が再入荷しています。
内容はシンプルですが、涙腺が崩壊するほど感動的。
他の版になりますが、以前にご紹介しておりますので、ご覧ください。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
3月23日の続きです。
お豆のように小さな小さな ぞうさんのゴライアス・ジュニアのお話です。
自他ともに認める象のリーダーであるお父さんは、「象は大きく強くなくては意味がない!」という考えの持ち主。ジュニアのことを少しうとましく思っていました。
一方、お母さんはいつもやさしくて「あなたには、あなたの良さがあるのよ」と言ってくれます。でも、いつまでも赤ちゃんあつかいされるのが、ジュニアには少しご不満でした。
ある日、お父さんを先頭に象さんたちが行進していると、なんとねずみが!
象は ねずみが大の苦手なのです。
りっぱな体格の象さんたちが ねずみをこわがって、みんな逃げ出しました。
そんななか、1匹だけで ねずみと勇かんに戦ったのが、ゴライアス・ジュニアでした。
サイズ的にちょうどいい感じ?
もちろん、このあとジュニアは象の英雄になりました。
躍動感あるタッチがいいですね。
この絵本のイラストレーターさんに関しては、また後ほどお話ししたいと思います。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
めずらしいディズニー作品のリトルゴールデンブックです。
「豆ぞうの冒険(Goliath II)」。
小さな小さな ぞうさんのお話です。
1960年公開のディズニーの短編アニメ「Goliath II」が元になった絵本。
日本でも過去に絵本が発行されていたようで、日本語のタイトルはそちらにあわせています。
吹き替え・字幕問わず日本語の映像を まだみつけられていないのですが、中身を見ると、なかなか良い作品です。
ディズニーの短編アニメには、長編に負けず名作が多いですからね。
原語のタイトルを直訳すると「ゴライアス2世」もしくは「ゴライアス・ジュニア」といったところでしょうか。
なかなか、イカツイ名前ですが、ゴライアスはこの子象のお父さんの名前です。
お父さんは森の王と呼ばれるほど、象の仲間の大きく強いリーダー的存在。
でも、その息子のゴライアス・ジュニアは体高わずか5インチ(12〜3センチくらい)の小さな小さな ぞうさん。
彼は、象としてりっぱに生きていけるのでしょうか?
内容について詳しくは次回ご案内します。
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JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
こんにちは、ブッククーリエ店長のTote です。
Petzi(ペッツィ)について、ちょこっと。
ペッツィはデンマーク生まれのくまちゃんです。
1950年代に新聞漫画のキャラクターとして誕生しました。
以前の日本では、絵本をキャラクターグッズなど並行輸入品がわずかに販売されていましたが、数年前から公式キャラクターグッズが販売されるようになりました。
しかし、そのキャラクター名はラスムス・クルンプ=Rasmus Klump。
まあ、こちらが本来のデンマークでの名前なんですけどね。
Petzi(ペッツィ)はドイツでの名前なのです。
これまでは、けっこう前から主にドイツで出版や製造された本や雑貨が少しずつ輸入されていて、密やかながら、(Tote も含め)彼のファン層はいると思います。
そういう人たちにとっては、ペッツィなんだよね、やっぱり。
また、ドイツでは引き続きペッツィなので。
そこで、ブッククーリエ では、主に大見出しなどではペッツィとラスムス・クルンプを併記しております。
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JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
デンマーク生まれの子グマのキャラクター、ペッツィの、
とてもペッツィらしい、ゆるーい冒険のお話をご紹介します。
「ペッツィと空飛ぶバスタブ(Petzi und die fliegende Badewanne)」です。
お風呂に入るのがいやでママから逃げ出したペッツィとなかまたち。
どろんこの顔からすると、ちゃんとお風呂に入った方がよさそうなんですが。
友だちのひとり(?)、ゾウのハインリッヒがバスタブ(!)に乗って飛んできます。
「わーい、ぼくたちも乗せてー。」
なぜにバスタブ?と言いたくなるんですが、この突拍子のなさがペッツィらしいのです。
しばらく、空の散歩を楽しんだあと、「そろそろ地上に降りよう。」
「じゃ、空気をちょっと抜こう。」
イカリで風船に穴を開けますが…。
あららら、ら。
落ちたところはちょうど池。
この後、家に帰ったペッツィにママは
「どうしたの?お風呂に入ったみたいにきれいになって。」
お気楽なオチがいいでしょ?
突拍子ないけど、ゆるーいギャグがくせになりそう。
クールな色使いがおしゃれです。
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JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
ピクシー絵本にもうさぎのお話、ありますよ。
「うさぎのにちようび(Kaninchensonntag)」、クラシックな作品です。
リアルな絵なんですが、抑揚がきいたタッチでどことなくユーモラス。
子うさぎのきょうだいたちが子どもたちだけではじめてお出かけするお話です。
出かける前に、お母さんから「ちゃんと身だしなみをととのえて」といわれて細かいチェックが入ります。
耳はちゃんと洗った? 首にはリボンを巻いてね、というぐあい(表紙を見てもらえばわかりますが、なかなかおしゃれな靴をはいています)。
仕上げは、しっぽにおけしょう…。
出かけたさきで、子うさぎたちが出会ったのは…、
↑こんなところにうさぎがいる…
こんなところにも↓
おうちに帰ると、「今日はいろんなうさぎに会ったよ」と報告する子うさぎたちでした。
商品情報はこちらです。
おりこうな小さな動物の ピクシー絵本です。
「すてきなひどい1日(Ein wunderschöner schlechter Tag)」。
雪がつもった朝、子うさぎたちは大よろこび。
子うさぎは跳びはねるのが大好きですからね、みんなでぴょんぴょんぴょん。
そんな楽しく遊んでいる子うさぎたちを お腹をすかせたキツネがじっと見ています。
それに気づいた子うさぎたち。
「ぼくたちを食べるつもりだよ、どうしよう…」
このあと、子うさぎたちはどうしたと思います?
ぴょんぴょん、ぴょーんと、みんな てんでバラバラな方向に跳びはねて行ったのです。
これでは、どの子うさぎをつかまえることはできません。
お腹をすかせたまま、立ちつくすキツネでした。
タイトルの「すてきなひどい1日」は、誰にとって?
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
今年は卯年なので、うさぎの絵本をたくさん紹介するつもりでいます。
うさぎの絵本は多い印象があって、アメリカのリトルゴールデンブックはうさぎ、ドイツのピクシー絵本はくま が1番多かったような気がするが、実際のところはどうなのか?
実は、2017年にブッククーリエの店頭に限ってですが、調べたことがありました。
その結果、キャラクターものを除く、よく登場する動物ベスト3はこちら:
リトルゴールデンブック
1位 うさぎ
2位 ねこ
3位 くま
ピクシー絵本
1位 くま
2位 ねずみ・はりねずみ
3位 ねこ
くま以外は身近な動物といった感じです(正直なところ、ねずみはあまり身近にいてほしくないけど)。
でも、リトルゴールデンブック・ピクシー絵本とも、けっこう意外な動物のお話があったりします。また、いろんな動物がたくさん出てくる絵本も多いです。
好きな動物の絵本を集めている人もいると思います。
こういうテーマで絵本のウィンドウショッピングをするのも楽しいですよ。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
リチャード・スカリーのリトルゴールデンブックをご紹介します。
「うさぎと仲間たち(Rabbit and his Friends)」。
ある日、うさぎがタマゴをひとつ見つけます。
タマゴからかえったのは、みんなに取り囲まれているこの子。
うさぎも仲間の動物たちも見たことがないフシギな動物です。
「きみは、いったいなんという動物?」とみんなに聞かれますが、
「ぼくもわからないんです」
でも、みんなに少しずつ似ています。
このあと、このフシギな動物はサーカスの団長さんに出会い、カモノハシであることがわかり、サーカスの人気者になったのでした。
カモノハシが出てくる絵本ってそうそうなさそうです。
なんともフシギかわいいキャラですね。
リチャード・スカリーの動物たちは特徴をきちんととらえつつ、ほどよくデフォルメがきいています。
このデフォルメのしかたが独特なんですよね。
カモノハシをこんなにキュートに描ける人が他にいるかしら?
明るい色使いのレトロポップな絵本です。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
先日、ご紹介した「うさぎのおうち(Home for a Bunny)」のイラストレーター、ガース・ウィリアムズさんは日本でも有名な作家さんですが、リトルゴールデンブック も意外とたくさん手がけています。
その作品で日本で最も有名なのは「しろいうさぎとくろいうさぎ」でしょう。うさぎのふわふわした毛並みなど、独特のタッチがよく生きていますよね。
この人はたくさんの名作絵本を手がけていて、多くの作品が日本でも翻訳されていますが、リトルゴールデンブック に描いている作品も日本語に翻訳されているものも少なくありません。例えば、この絵本とか。
単に、かわいいだけじゃなく、いろんな感情を見せる動物たちがウィリアムズの絵本の魅力だと思うのですが、人間のお話も描いていました。
それは、あの「大きな森の小さな家」シリーズ。
Tote が子供のころは、NHKのドラマシリーズ「大草原の小さな家」として放映されていて、楽しみにしていました。
その原作は少年少女文庫みたいな感じだった。あー、なつかしい。
小さいころにこの人の絵に触れられるのって、いいことだと思う。
ガース・ウィリアムズのリトルゴールデンブック はこちらでご覧いただけます。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
春らしい1冊が入荷しました。
「うさぎのおうち(Home for a Bunny)」。
多くの名作絵本を生み出したマーガレット・ワイズ・ブラウンとガース・ウィリアムズのコンビによるリトルゴールデンブックです。
うららかな春の日、かわいい子うさぎがこれから住むおうちを探しています。
いろんな動物たちとそのおうちを訪ねますが、なんだかちょっと違うような…。
そして、最後に出会ったのは、白いうさぎ。
白いうさぎがいいました「うちに来る?」。
すてきなお友だちといっしょに暮らすおうちもみつかったようです。
かわいくて優しい絵本です。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
本日、ご案内するのは「森のホテル(Forest Hotel, a Counting Story)」。
まるで、森林浴をしているみたいな気分になれる すてきなホテル。
このホテルには、どんな部屋があるのかな?
ちょっと、のぞいてみましょう。
これが森のホテルの受付。うさぎが受付の係です。
このホテルにはいろんな動物がやってきます。
まず、最初にやって来たのは、1頭のカバさん。
「どうぞ、どうぞ。あなたにぴったりの部屋がありますよ」とうさぎが案内します。
2番目のお客さまは2頭のくまさん。
3番目は3びきのひつじ。…そう、かぞえうたになっているんです。
ひつじさんたちのお部屋はこちら。
7羽の小鳥たちにも、ちょうどいいお部屋がありますよ。
ここがどんなホテルか気づきましたか?
そう、この森全体がホテルだったんです。
木々の香りがしてきそうでしょ?
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
こんにちは、ブッククーリエ 店長のトートです。
今年は卯年。うさぎは絵本によく登場する動物で、うさぎが出てくるリトルゴールデンブックはたくさんあります。
その中で、世界一かどうかはわかりませんが、少なくともアメリカで一番有名なうさぎ、バッグス・バニーではないかと。ワーナー・ブラザースの顔ともいえるキャラクターです。
ワーナー・ブラザースのアニメシリーズ「ルー二ィ・テューンズ」の主要キャラクターとして1940年に初お目見えしました。ミッキーマウスにならぶ歴史あるアニメキャラであり、カートゥーンヒーローです。
優等生的なディズニーに比べると、ワーナーのアニメは同じ子ども向けでも、ドタバタありナンセンスギャグありで、ちょっとハメをはずした楽しさがあります。キャラクターも個性が濃いというか。なんか、意味なく笑ってしまうんですよね。
1930年代から51年まで、アメリカのカートゥーン(漫画)・アニメの黄金期といわれています。この当時とその直後くらいの時期に、ディズニー、ワーナーをはじめ、MGM(トム&ジェリー)やハンナ=バーベラなどのスタジオから長きに渡って愛されるアニメとキャラクターが数多く生まれました。
そんなキャラクターたちの中でもディズニーキャラと並んでバッグス・バニーは初期から数多くのリトルゴールデンブックになっています。BOOKCOURiER でも50年代から現代にかけて数種類の在庫があります。
ご興味ある方はこちらから、どうぞ。
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JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
ちょっとクレージーなうさぎバッグス・バニーのリトルゴールデンブックです。
「バッグズ・バニーのにんじんがいっぱい(Bugs Bunny, Too Many Carrots)」。
まもなくカウンティーフェアが始まるので、なかまたちはその準備で大いそがし。
カウンティーフェアはアメリカの夏まつりのようなイベントです。
フェアでは、いろんなコンテストが開催され、ペチュニア(右側の女の子)はジャムのコンテストに出品するためのジャムづくりをしています。
フェアに向けて特に何もすることのないバッグスは味見をしてあげるとのこと。
テキトーな感想を言っています。
ポーキー・ピッグは力自慢コンテストに出るそうで、トレーニングにつきあってあげています。エルマーは育てたにんじんをフェアで売るそうです。
「キミはフェアで何かしないのかい?」といわれたバッグスですが、出品できるようなものも特技もなし…。
でも、食欲だけはある! ということで、キャロットパイの大食いコンテストに出場しました。にんじんは大好物ですからね、みごと優勝。
大量にキャロットパイを食べたあと、なぜかバッグス・バニーは大量のにんじんをもらうことになります。
商品情報はこちらです。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
1月9日の続きです。
もともとのテングレンの画風は耽美的とも言えるアール・ヌーボー風の大人っぽいものでした。
それが、ディズニー「白雪姫」以降、デフォルメの効いたシンプルなキャラクター造型に大きく様変わりし、「ポーキーリトルパピー(The Poky Little Puppy)」や「はずかしがりやの子猫(The Shy Little Kitten)」など ポップでキュートな絵本を次々に生み出します。
いずれも、リトルゴールデンブックを代表するようなベストセラー、ロングセラーとなりました。「元気な子うさぎ」もそんな絵本のひとつです。
↑上の画像はそうした絵本たちの一部で初版やかなり初期の版のものです。(こちらの絵本は現在、ショップには登録していないものもありますが、ご興味ある方はこちらまでお問い合わせください)。
Gustaf Tenggren で画像検索してみると、けっこう たくさん画像が出てきます。いろんなバリエーションの絵が出てくると思いますが、ミュシャ風のタッチが「白雪姫」以前のもの。ご興味ある方は、見比べてみてください。
「白雪姫」以前、以降とも かなりの画力があってこそ描ける絵です。
こうして考えると、ディズニーの「白雪姫」がなければ(ディズニーと出会ってなければ)、後年のテングレンのスタイルはなかった? また、一連のリトルゴールデンブックもなかったか、違ったものになっていたかも?と思えます。
逆に、テングレンがいなければ、ディズニーの「白雪姫」も違うものになっていたかもしれません。
歴史に if は禁物というけれど、そんなことを考えてしまうのは、テングレン、ディズニーとも すごい才能の持ち主だったからでしょうね。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
昨日ご紹介した「The Lively Little Rabbit(元気な子うさぎ)」のイラストレーター、グスタフ・テングレン(Gustaf Tenggren)について ちょこっと。
グスタフ・テングレンは1896年スウェーデンに生まれ、1920年にアメリカに移り住みました。スウェーデン時代からイラストレーター/画家として活動していましたが、大きな転機となったのがディズニーとの出会いです。
1936年、世界初の長編カラーアニメ「白雪姫と七人の小人/1959年版(Snow White and the Seven Dwarfs)」の美術監督として、ウォルトディズニースタジオに参加したのです。
この出会いはテングレン、ディズニー(スタジオ)双方にとって、またアニメや絵本の世界にとっても非常に大きな転機だったといえます。
「白雪姫」そのものもアニメの歴史上エポックメイキングでもあったわけですが、これ以降、ディズニーアニメの質はデッサンの向上などからアート性を増し格段にグレードアップしました。
また、ディズニースタジオでの仕事はテングレンにも大きな影響を与えたようで、これを機に彼の画風も大きく変わります。
ちょこっと書くつもりが、長くなりそうなので次回に続きます。
*ディズニーの「白雪姫」については、以前にも書いています。
白雪姫と七人の小人/1959年版
ディズニーの白雪姫とグリム童話