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なつかしのピクシー絵本、出そろいました。
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    こんにちは、店長の Tote です。
    暦の上では もう秋というのが信じられないぐらい、まだまだ暑い日が続いています。

    さて、BOOKCOURiER 店頭では なつかしのピクシー絵本たちが一通り出そろいました。
    1970年代に日本でも出版されたことがある絵本ですから、
    ドイツではそれ以前 50年代後半から70年代にかけ作られた絵本ということになります。

    この時代は、ポップアートやアバンギャルド、サイケデリックアートなど種々雑多といえるぐらい新しい表現法が試され、アートシーンは自由で活発そして豊かだったようです。
    また、アートとデザインの垣根を越え始めたのもこの頃で、著名な作家・デザイナーを多く輩出した時代でもありました。

    このアートシーンの影響は絵本の世界にも見られます。
    当時の絵本を見ていると、お話のための単なるさし絵を超え、レイアウト処理やタッチなど様々な表現法が試され確立されていったのだろうなと思えます。それだけ、アーティスト、イラストレーターの人たちも意気込みや情熱を持って絵本作りに取組んでいたのでしょうね。
    そんな時代のピクシー絵本はアート性、デザイン性に優れたものが多いです。またバリエーションも豊富。

    現在、そんな絵本たちが店頭に勢ぞろいしています。ぜひ一度ならず何度でもご覧くださいね!
    一足早く、アートの秋、読書の秋を楽しみましょう。
    ご来店お待ちしております。


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    | Tote(トート) | 08:37 | comments(0) | - |
    紙とデジタル4
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      8月14日の記事の続きです。

      和紙、洋紙とも絵を描くための紙の種類は減る傾向にありますが、一方で印刷技術は年々 進歩しています。特に、ここ数年の日本の印刷やインクの技術の進歩はめざましいものがあります。また、プリンター用の紙の種類も増えていますね。和紙(風?)のものや再生紙など、最近はハンズなどへ行くと、ちょっとテクスチャーがかかっていたり、繊維など漉きこんであるような紙でも「プリンターOK」になっていたり(必ずしもプリンターメーカーの推奨品ではなかったりするのですが)。
      ということは、手で描くときの表現方法は減りつつあるが、印刷やプリンターを通しての表現方法は増えているということです。

      印刷やプリンターを介しての表現とは、いったんデジタルデータになった(または 最初からコンピューターでデジタルデータとして作られた)作品が紙の上で再現されるということですが、このデータを作る技術すなわちCG(コンピューター・グラフィックス)も みなさんご存知の通り、年々 進化しています。
      技術的には、手で紙の上に描いたのと同じようなものをCGで作り 紙に印刷することは可能です。ただし、よりリアルのタッチに近づけるためには、実際の紙の上でのタッチ(にじみやかすれ具合など)それも できるだけ多くの表現方法を知っていた方が良いことになります。
      例えば、透明水彩絵具でミューズコットンに描くと どんな風ににじむのか、またマーメイド紙ではどう違うのかということを実際に知っているのと知らないのとでは、知っている方がCGを作る上でも表現の幅は広がると思うのです。


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      | Tote(トート) | 08:51 | comments(0) | - |
      ピクシー絵本とおもちゃ
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        ピクシー絵本には おもちゃのお話が多いです。
        昨日ご紹介した「ぼくのおもちゃばこ」もそうだし、前の特集でも「月夜のぼうけん」など。それと、「バーバとインティ」のシリーズのようにテディベアが出てくる絵本も多いです。

        これって、やっぱりドイツだからかな?

        ドイツはアメリカ、日本と並ぶ世界の三大おもちゃ大国の1つといわれています。
        これはおもちゃの生産量にもとづいてのことですが、ピコピコ デジタル系のおもちゃが多いアメリカ、日本とは少し内容が違って、ドイツは伝統的にオーソドックスな知育系のおもちゃを多く作っています。
        ドイツに限らず、ヨーロッパのおもちゃはシンプルでカラフル、いつの時代の子供たちにも愛されるイメージのものが多いですね。
        また、テディベアの発祥もドイツなんですよね。

        というように、絵本の中にはその国や地域の文化が垣間見えます。

        あと、Tote がよく思うのは、ピクシー絵本って書籍という ちょっとした堅苦しさがなくて 雑貨やおもちゃっぽいなということ。そういえば、子供のころはピクシー絵本をおもちゃ箱にしまってたのでした。


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        | Tote(トート) | 07:54 | comments(0) | - |
        ぼくのおもちゃばこ
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          今日ご紹介するのは「ぼくのおもちゃばこ(Mein Spielzeugschrank)」
          ストーリーはおもちゃをかたづけるだけ、といたってシンプルなのですが、色とりどりのおもちゃがカワイイ。まだ文字の読めない小さな子も楽しめるように作られたのでしょうね。

          ぼくのおもちゃばこの中はこんなにごちゃごちゃ。

          どうやって かたづける?

          まずは、おもちゃを全部 出して、種類ごとに分けましょう。
          同じ種類のおもちゃを同じたなに入れていこう。

          ほら、こんなにきれいにかたづいたよ!

          おもちゃばこというにはけっこう 立派ですが…、ドイツのこどもはおもちゃをいっぱい持っているのかな。
          ヨーロッパ、特にドイツは知育玩具の本場だけあって、おもちゃの種類が豊富です。それもあってか、ディテールまでしっかり描き込まれてますね。

          商品情報はこちらです。


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          | Tote(トート) | 09:10 | comments(0) | - |
          3びきのやぎ
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            今日ご紹介するのは「3びきのやぎ(Die drei Brüder Mäh)」
            日本では「3びきのやぎのがらがらどん」のタイトルで有名なお話です。
            こどもたちがとっても好きなお話ですよね。
            世界中で人気のある童話ですが、もともとはノルウェーの民話です。

            このピクシー絵本のイラストもフォークロアぽいイメージです。
            落ち着いた色使いですが、空や山の抜けるようなブルーが北欧らしさを感じさせます。

            トロルがなんとも愛敬があるんですよ。
            3びきのやぎの表情もいいでしょ。

            このピクシー絵本の初版発行は1959年。
            日本では、このお話と言えば マーシャ・ブラウンの絵本が定番のようになっていますが、昔はもっといろんなイラストレーターが描いていて、バリエーションも多かったようです。

            商品について詳しくはこちらをご覧ください。


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            | Tote(トート) | 08:36 | comments(0) | - |
            1970年代の日本語タイトル
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              現在、「なつかしのピクシー絵本 PART3」ということで、1970年代に日本でも出版されたことのあるピクシー絵本をご紹介していますが、当店のピクシー絵本は全てドイツ語版。説明用に日本語のタイトルをつけていますが、これは当時の日本語版と同じものにしています。

              ドイツ語ができる方なら お気づきかと思いますが、この70年代の日本語タイトル、原題と比べると なかなか絶妙なものが多いのです。

              例えば、昨日の「おかしのぼうや(Als die kleine Frau Kuchen backte)」
              直訳だと「おばあちゃんがケーキを焼いたら…」みたいな感じです。英語圏では ジンジャーブレッドマン=Gingerbread Man として広く定着しているので、現代なら このタイトルでもいいのではと思えるのですが、30〜40年前の日本って生活スタイルなど けっこう欧米のものを取り入れてはいても、ジンジャーブレッドと聞いて すぐにピンとくる人は少なかったでしょうね。
              また、いまとは違って、未知のことや珍しいものをすぐネットで調べるなんてことはなかったし。

              そんな中で、違う国の文化や風俗をこどもたちにも自然な形でわかりやすく伝えようと工夫した結果、この「おかしのぼうや」になったのでしょうね。
              そんなことを考えると、秀逸なタイトルだと思います。

              ちょっと語学オタクの気がある Tote のマニアックな視点ですが、今回のピクシー絵本特集はこんな楽しみ方もあるということで。

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              | Tote(トート) | 08:57 | comments(0) | - |
              おかしのぼうや
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                今日ご紹介するのは「おかしのぼうや(Als die kleine Frau Kuchen backte)」
                こちらも とっても楽しい絵本です。

                こどもたちのためにおばあちゃんが焼いた人形型のジンジャーブレッド=ジンジャーブレッドマンが家から外へ逃げ出してしまいます。

                なかなか走るのが早くて、食べようとする犬やきつねをふりきって、

                結局、おばあちゃんの家にもどってくるのですが、
                こどもたちもこのジンジャーブレッドマンだけは食べないで取っておいたようです。

                ジンジャーブレッド(しょうがパン)は欧米では家庭で作るポピュラーなおやつ。クリスマスにもよく作るみたいですね。
                焼きたてのジンジャーブレッドマンが動き出す このお話はちっちゃな子向けの定番の童話です。昔から絵本にもよくなっています。
                絵本によっては、ジンジャークッキーだったり、最後はきつねに食べられてしまったり、といろんなバリエーションで伝わっているようです。

                ところで、以前から気になっていたのですが、どうしてジンジャーブレッドやジンジャークッキーは黒っぽい色なのか?レシピを調べてみると黒砂糖を使うんですね。で、ブレッドといってもバターケーキに近いようです。
                黒砂糖とショウガのケーキ、おいしそう…。

                商品情報はこちらです。


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                | Tote(トート) | 09:42 | comments(0) | - |
                紙とデジタル3
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                  「紙とデジタル」というテーマで先月からとぎれとぎれに 思うことを書いています。
                  電子書籍の登場に触発され このIT時代に紙の絵本はどうなっていくのかなー、と考えることが多くなったもので。

                  ちょっと、ここで閑話休題。
                  「紙とデジタル」ですが、紙=アナログ → アナログ VS デジタルといったつもりはありません。
                  よく、あなたはアナログ派?それともデジタル派?というように、対立する概念のように使われることがありますが、Tote は対立するものとは思っていません。 補完しあうものだと思っています。

                  デジタル=非人間的という捉え方も時々 目にしますが、これも そう思えないんです。
                  デジタル= digital は英単語の digit(名詞)から形容詞に転化した言葉です。
                  digit は(数字の)桁を意味しますが、人間の手足の指の意味もあって、
                  digital の語源は人が指を折って数をかぞえるところからきているのです。

                  どんな分野でも、技術ってアナログとデジタルの組み合わせだと思うんです。
                  新しく絵本を作ったり、古い絵本を残していく上でも。


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                  | Tote(トート) | 20:17 | comments(0) | - |
                  再入荷のピクシー絵本
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                    このたび、ドイツより再入荷したなつかしのピクシー絵本です↑
                    もうすでに数冊は店頭に並んでいますが、1週間から10日ほどで全てアップの予定です。
                    それまで待ちきれないという方は info@bookcourier.net まで お問い合わせください。

                    尚、再入荷といっても古書ですので、発行年や版、状態など以前のものと同じとは限りません。その旨、ご了承ください。

                    近日中より また このブログで特集中の絵本のご紹介をして行きます。
                    今回はピクシー絵本単独の特集ということで、ピクシー絵本について思うこと、気づいたこと、小ネタなど交えて書いていこうと思っています。

                    BOOKCOURiER ショップともども、よろしくおつきあいくださいね。


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                    | Tote(トート) | 08:38 | comments(0) | - |
                    「なつかしのピクシー絵本 PART3」
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                      こんにちは、Tote です。
                      夏休みシーズンも終盤にさしかかってきました。
                      さて、BOOKCOURiER 店頭では「なつかしのピクシー絵本 PART3」が始まりました。

                      これからも毎日、特集商品の登録は続きます。
                      今月25日ごろまでに「なつかしのピクシー絵本」たちが30冊ほどそろう予定です。
                      さて、ここで お気づきかもしれませんが、今回はブッククーリエ初の試み、ピクシー絵本単独の特集です。
                      といっても、リトルゴールデンブックはお休みというわけではありません。
                      ショップページのリトルゴールデンブックのカテゴリーは通常通り営業しております。

                      先月から今月にかけ大量入荷した1960年〜80年代のピクシー絵本にたくさんのなつかし絵本が含まれていたので、どうせならということで。
                      過去の なつかし特集のときに入荷し すぐ売り切れになった人気タイトルも再入荷しています。

                      店頭チェックがかかせませんよ!
                      ご来店お待ちしております。

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                      | Tote(トート) | 15:48 | comments(0) | - |

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