アニメーターには本格的な画力は必要ないと思われていた頃に、ウォルト・ディズニーはスタッフたちに美大並みの教育を受けさせました。
その理由は、もちろんアニメーション作品のクォリティを高めるためだったのだけど、ウォルトはどこまで高めるつもりだったのか、というのが非常に興味深いんですね。
彼は、質の良いアニメを作るためには、当時の美大で教えられていることを超える造形力が必要だと考えていたようです。
ウォルトの言葉を借りると、「アニメとは動きそのものであり、動きの連続だから、美大で教えてくれる静物を描くための技術以上のものが必要なんだ。」ということなんですよ。
これって、すごい考えだと思わない?だって、7、80年前のことなんだよ。
今なら、スマホなんかで誰でもカンタンに動画を撮って見ることができるけど、1930年代当時って、せいぜい映画館に行かないと動く絵は見られなかった。
そこで、動物の造型と動きを勉強しようと思うと、徹底的に実物を観察して描くしかないわけです。
動物は骨格やフォルムを知らないと描けないとよくいわれる。
それを知った上で、動物のしなやかな動きを紙の上で再現することをウォルトは求めたということですね。
続きます。
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すっかり春らしくなりましたね。
イースターも間近です。
うさぎの季節なので、リトルゴールデンブックを代表するうさぎの絵本をご紹介します。
超ロングセラーの1つでもあります。「元気な子うさぎ(The Lively Little Rabbit)」。
さし絵はグスタフ・テングレン=Gustaf Tenggren、アメリカでは非常に重要なイラストレーターのひとりです。
まずは、絵本の内容をレヴューしていきましょう。
ある森に元気な子うさぎがいました。
兄弟や仲間たちと楽しく暮らしていましたが、ひとつ困ったことがありました。
森にはずるくて凶暴ないたちがいて、子うさぎたちを食べようといつもねらっているのです。
この いたちをなんとかやっつけられないものでしょうか。
「小さなぼくたちでも 知恵と力を合わせれば、なんとかなるんじゃない?」
仲良くなった子りすやふくろうと協力して、葉っぱや小枝、木の皮を使って こんなの作ってみました↓
立派なドラゴンです。
本物のドラゴンだと思ったいたちは恐れをなして 森から逃げて行きました。
商品情報はこちらです。
3月も残りわずかになりました。
暖かい日が増えてきたなと思っていたら、桜が咲き始めているではありませんか!
春ですね〜。
さて、ブッククーリエ店頭の「動物の絵本特集」ですが、ご好評につき、売切れが続出しております。
Tote としては、うれしい悲鳴なんですが、いろいろとショップ以外のことで忙しく、商品アップが追いついておりません。すいませ〜ん。
実は、まだアップしていない商品があるんですよ〜。
なので、まもなく4月ということもあり、もうしばらく「動物の絵本特集」を続けさせていただきます。
なんで、4月だと動物の絵本なのか?ということですが、だって、4月はイースター。
うさぎの季節じゃありませんか。
かわいいうさぎの絵本をご用意しているんですよ。
来月にかけ、このブログご紹介していきたいと思います。
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引続き、動物の絵本をお楽しみくださいね。
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くまさんといえば、このピクシー絵本が再入荷しています。
「おとぎの国のテディベア」。
とってもかわいい、すごく希少な絵本です。
小さなテディベアが夜中にこっそり子供部屋をぬけ出して、メルヘンの森に出かけていきます。
そこで、出会うのはおとぎ話の世界。
有名なおとぎ話の名シーンがたくさん出てくるんですよ。
小さなピクシー絵本に、かわいさとおとぎ話の魅力がぎゅーと詰まっています。
なんとも、ぜいたくな1冊
内容は以前にご紹介しています。
商品情報はこちらです。
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アニメ上の動物の表現については、ディズニーなしには語れないとTote は思うんですよ。
静止画で見ても、ディズニーの描く動物たちは、デフォルメはされていても、正確なフォルムや動きがキープされていて、とてもいきいきしている。
この画力はディズニーの伝統であり、財産ともいえるのだけど、どうやって育まれたのか気になりませんか?
それは、1930年ごろにさかのぼります。
ミッキーマウスの蒸気船ウィリーとシリーシンフォニーシリーズで成功をおさめたウォルト・ディズニーは、儲けたお金で、アニメーションのスタッフに美術大学の教育を受けさせました。
当初は、仕事が終わったあと、美大の先生を呼んで生きた動物のデッサンをしていたとか。
これって、当時としては画期的なことだったんですって。
というのも、アニメーターには美大並みの本格的な造型教育なんて必要ないと思われていたのだそうです。
それだけ、アニメーションの地位が低かったということですね。
続きます。
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くまさんのリトルゴールデンブックといえば、ぜひ、この絵本も読んでいただきたい。
そして、動物のリトルゴールデンブックなら、この作家さんははずせません。
リチャード・スカリーのくまさんの絵本「くまのスモーキー(Smokey the Bear)」です。
スカリーが描く動物たちは みんな目がきれいで いきいきしている。
このくまさん、スモーキーも表情豊かです。
山でお母さんと平和に暮らしていたこぐまちゃん。
ある日、山火事に巻き込まれてしまいます。
動物たちの表情や動きから緊迫感が伝わってきます。
全体を通して、スカリーにしては 少しリアルなタッチで描かれています。
お母さんとはぐれてしまったこぐまちゃんはレンジャー(森林監視員)のおじさんに助けられました。
スモーキーと名づけられ、動物園で暮らすことになったのですが、ある仕事をまかされます。
それは、
山火事を予防することの大切さをみんなに教えることでした。
自然を楽しむのはすばらしいことですが、同時に自然を守ることも大事。
こんな絵本があれば、小さな子もやさしく学べますね。
スカリーについて詳しくはこちらをどうぞ。
商品情報はこちらです。
Tote は、キャラクター商品用に開発されたキャラクターがいけないというつもりは毛頭ないのですが、同じ動物キャラクターでも、絵本やディズニーアニメの中の動物たちは動物らしさや躍動感が違うと思うんですよ。
それは、絵本やディズニーアニメは、世界観の作りこみ方やストーリーに深みがあるから。
ストーリーありきですからね。
で、なんで、ここで ディズニーアニメなのか?ということなんだけど、Tote のディズニーびいきが発動?ということもなくはないが、Tote は◯ュエルペットについてはよく知らないが、ディズニーについてはよく知っている。
そこで、ディズニーアニメの、特にクラシックスの中で描かれる動物たちは人間的な表情を持ちながらも、とても動物らしくて躍動感があると思いませんか?
そのことについて、ちょこっと話したくなったんです。
続きます。
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かわいい小さな動物の絵本が続きましたが、大きなくまさんのことも忘れないで。
リトルゴールデンブックを代表するくまさんの絵本
「ビッグブラウンベア/1975年版(The Big Brown Bear)」が再入荷しています。
ちょっとおまぬけで、ひょうきんなくまさんのお話。
内容はこちらでご紹介しています。
この絵本を描いたのはグスタフ・テングレン。
この人もリトルゴールデンブックを代表する作家です。
リトルゴールデンブックが有名になったのも、この人の作品があったから、といえるぐらい。
そして、ウォルト・ディズニースタジオにおいても重要な役割をした人です。
グスタフ・テングレンについても、以前にご紹介しています。
商品情報はこちらです。
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ブッククーリエ店頭では、しつこく「動物の絵本特集」を継続中。
動物の絵本ということで、思うところがあるのですが、それは、少し以前、学童保育の先生と話す機会があったときのこと。
その先生がいうには、「最近の子供たちが描く動物って、みんな◯ュエルペットそっくり。動物の絵を描くときに、実物の動物をあまり見ようとしないんです。
流行りのキャラクターに影響されるのがいけないとはいわないけど、せめて、ディズニー・クラシックスに興味を持ってくれればいいのに…。」とのことでした。
Tote は◯ュエルペットについては、よく知らなかったので、ちょっと勉強してみると、これは、確かにキャラクターとしては良くできている。
遊びの中や夢の世界の「動物」としてはいいと思います。
だけど、子供たちがこの世界にどっぷりハマってしまうと、現実の動物もこんな風に思えるってこと?
それは、ちょっとマズいけど、それを防ぐには、やはり実物を見ることが一番だと思う。
そして、良質な絵本や図鑑、映像かな。
それと、最初からキャラクター商品を目的に開発されたキャラクターと絵本やアニメの中から出てきたキャラクターはちょっと違うと思うんだよね。
続きます。
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小鳥つながり、鳥のたまご ということで、この絵本も再入荷しています。
「たまごはいくつ(Zwolf Kuken)」。
とても美しい絵本です。
内容は以前にもご紹介しているのですが、今回、入荷したものも ぜひ、ご覧いただきたいのです。
春になって、牧場のにわとりやあひるがたまごを生みました。
さて、たまごは全部でいくつかな?と、ストーリーはいたってシンプル。
美しく描かれた たまごたちなのですが、ご覧の通り、落書きが…。
よく見ると、数字ですね。
以前の持ち主が たまごの数を数えて書いたのでしょう。計算もしています。
古本という商品の性質上、落書きはマイナスポイントになってしまうんですが、
この落書きは カワイイ。なんか、ほっこりしてしまう。
前の持ち主はどんな子だったんだろう。
数字を覚えたばかりだったのかな?とか想像すると楽しいです。
こんな落書きに出会えるのも、古本ならでは。
そうはいっても、あくまで落書きということでお値段には配慮させていただいています。
商品情報はこちらです。
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