動物の絵本特集もそろそろ終盤にしようと思うのですが、
こんなユーモラスな絵本はいかがでしょう?
「カメのこうら(Wie die Schildkröte zu ihrem Panzer kam)」、
アフリカのお話です。この絵本も なかなか美しい。アート性が高いですね。
ストーリーは淡々としているんだけど、どことなくユーモラス。
繊細なタッチの画風とあいまって、独特の世界観を作り出しています。
むかし、むかし、カメには甲羅がありませんでした。
上の表紙の画像、下の方の小さなトカゲのような生き物が甲羅がなかった頃のカメです。
むかしからカメはゆっくりしか歩けなかったので、大きな動物たちに踏まれないようによけて歩くのが大変でした。
ある日、カメが木に登って休んでいると、おじいさんがその木の下にオートミールの入った土なべを置いていきました。
おじいさんは、オートミールがとても熱かったので、冷まそうとしたのです。
しばらくして、おじいさんが冷めたかどうか確かめようと、土なべのふたを開けたところ…、
カメが土なべの中に落ちてしまいました!
なぜか、おじいさんは土なべにふたをしてしまいます。
そして、このオートミールは まるで糊のようにネバネバだったので、カメが中に入ったまま、ふたと土なべがくっついてしまいました。
そこへ、キリンが来て、けとばして…。
どうやっても取れなくなってしまいました。
でも、こうやって甲羅を手に入れられたので、ぞうさんに踏まれても大丈夫だったんですって。
カメさんの表情がいいですね。
色使いがユニークできれいです。
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今月の寒の戻りは厳しかったですね〜。
それが、一転、ゴールデンウィークを前に初夏のような天候になりました。
今年は、あまり4月らしくない4月だったけど、街中は人も車も多くて、いろいろと新しいことが始まる季節なんだなと感じます。
実は、Toteもこの4月から生活スタイルがガラッと変わりました。
それにともない、やらなければいけないことが多くなってしまって、ブッククーリエの仕事をする時間が取りづらくなっています。そこで、開店休業状態にしないためにも、メリハリつけて営業できるよう、5月から定休日をいただくことにしました。
つきましては、5月以降、毎週木曜・日曜日と祝日を定休日とさせていただきます。
このゴールデンウィーク中はカレンダー通り祝日と日曜日が休業となります。
以上の休業日はお買い物(受注)はできますが、受注確認や発送業務はできません。休業日にいただいたご注文分については翌営業日に受注確認させていただきます。
誠に勝手ながら、以上、ご確認よろしくお願いいたします。
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スカリーは、いったい何種類の動物が描けるんだろう?その数、きっと数百(以上)のはず。
その動物たち、それぞれの区別がついて、みんながビジータウンの中で何の違和感もなく、いきいきと暮らしている。
この世界観を作り出したスカリーは、やっぱりすごいと思うのです。
何百種類という動物たちが全く不自然に思えることもなく、いきいきとビジータウンで共存できているのは画力によるものだけではありません。
それにはキャラクターの開発力も必要。
たくさんの違う種類の動物キャラクターたちが並んでも違和感や不自然さがなく、1つのチームのようにすら見えるのは、そこに緻密な計算があるから。表だっては見えないけどね。
その計算というのはルール作り。
例えば、違う動物たちが同じルールで単純化され、デフォルメされ、擬人化されているということです。
このルール作りにはけっこうセンスが問われる。まあ、簡単なものではないです。
ブランド構築に通じるところもある。
そう思うと、スカリーのセンスは秀逸だし、1人でやっていたというのもすごいです。
スカリーの絵本からキャラクター&ブランド開発の話になってしまった。
あー、これって職業病かも。
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JUGEMテーマ:海外の名作絵本
エロイーズ・ウィルキンのこどもと動物の絵本をもう1冊、どうぞ。
美しい動物の絵本でもあります。「ぼくの子犬(My Puppy)」。
エロイーズ・ウィルキンといえば、リトルゴールデンブックはもちろん、アメリカを代表する絵本作家。すぐれた動物の絵本を数多く残していますが、この絵本もそんな1冊です。
ストーリーはとてもシンプル。小さな男の子「ぼく」となかよしのワンちゃんとの楽しい一日をつづったものです。
ワンちゃんの名前は "Thumper(タンパーが近い発音かな)。
バンビの友だちのうさぎと同じ名前ですね。
朝のお着替えの時間、タンパーにも服を着せようとするのですが、イヤみたい。
でも、このヘンな帽子は好きらしい。
ウィルキンの絵本の中の家や庭も美しいですね。
こんなお庭でペットといっしょに遊べたらいいなあ。
遊び疲れて眠るこどもとわんこの幸せそうな寝顔。
この絵本、文章はリチャード・スカリーの奥さん、パトリシア・スカリー(Patricia/Patsy Scarry)によるものです。
ウィルキンについては、こちらもどうぞ。
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擬人化された動物のキャラクターは多いけど、省略とデフォルメの結果、何の動物だかわからなくなっているものも多い。その世界観の中で違和感がなければ、まあ、いいと言えばいいのだろうけど、けっこう違和感のある動物キャラクターもいるんだよね。
Tote にとって違和感あるのは、パッと見はかわいくても、どう動くのか、どんな仲間がいるのか、なんてことが全く想像できないキャラクターです。
言葉を変えると、単体で動きのないポーズだと違和感がなくても、動き方や仲間となるキャラクターと並ぶと不自然に感じるということかな。
そういうことが、スカリーのビジータウンシリーズには全くないんですよ。
「ない」というより、1つの世界の中にみんながとても自然におさまっている。
ビジータウンシリーズを見るとわかるのだけど、動物たちはみんな擬人化されデフォルメされています。しかも、ほとんどが2足歩行している。
そんな動物たちが何十、何百種類も描かれていて、こっちの知識がなくて何の種類かわからない動物でも、違うものなんだなとわかる。
もう、ちょっと続きます。
こちらもリトルゴールデンブックを代表する もう1人の作家が描いた絵本です。
「ぼくのうさちゃん(My Snuggly Bunny)」。
リチャード・スカリーの奥さんパトリシア・スカリーが文章を、エロイーズ・ウィルキンがイラストを手がけています。
エロイーズ・ウィルキン(Eloise Wilkin)は日本ではほとんど知られていませんが、アメリカではとても有名な絵本作家です。
リチャード・スカリーと並んで、数多くのリトルゴールデンブックを手がけました。
リアルだけど叙情的なウィルキンの絵には独特の世界観があります。
静寂で凛としているというか。特に自然物の描写が秀逸です。
正確だけど、図鑑のさし絵とはひと味もふた味も違っていてこちらに語りかけてくるような印象がります。
この絵本のストーリーはごくシンプル。小さな男の子がお気に入りのうさちゃんと楽しく過ごす様子が描かれています。
男の子とうさぎをやさしく見守るように描いています。
そして、とても美しい。
1956年発行の貴重な初版本です。
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動物を描くことについて話しているうち、ディズニーのことが多くなってしまったんだけど、リトルゴールデンブックで動物の絵本といえば、この人のことも忘れてはいけないと思う。
お気づきかもしれませんが、それは、リチャード・スカリー。
スカリーの動物の描写力も、ディズニーとは違うアプローチなのだけど、すごいです。
まず、すごいと思うのは、すごくたくさんの種類の動物を描き分けられること。
いったい、どれだけの種類の動物を知っているんだろう。
次に、スカリーの動物の描き方には、大きく分けて、動物のフォルムをわりとリアルにとらえたものと擬人化したものの2種類があります。
リアルな描き方をするなら、実物を忠実に再現すればいいので、デッサン力があればわりと誰にでもできること(といっても、かなりのデッサン力が必要なんだが)。
でも、ここから先がスカリーの本当にすごいところなのだけど、すっごくたくさんの種類の動物を擬人化して描き分けているんですよ。
そういうスカリーの動物たちに会えるのが、ビジータウン(Busy Town)シリーズ。
その代表的な絵本がこちらです。
まだ続くよ。
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ピクシー絵本にもうさぎのお話、ありますよ。
「うさぎのにちようび(Kaninchensonntag)」、クラシックな絵柄です。
リアルな絵なんですが、抑揚がきいたリアルすぎないタッチでどことなくユーモラス。
子うさぎのきょうだいたちが子供たちだけではじめてお出かけするお話です。
出かける前に、お母さんから「ちゃんと身だしなみを整えて」といわれて
細かいチェックが入ります。
耳はちゃんと洗った?首にはリボンを巻いてね、という具合(表紙を見てもらえばわかりますが、なかなかおしゃれな靴をはいています)。
仕上げは、しっぽにお化粧…。
出かけた先で、子うさぎたちが出会ったのは…、
↑こんなところにうさぎがいる…
こんなところにも↓
おうちに帰ると、「今日はいろんなうさぎに会ったよ」と報告する子うさぎたちでした。
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電子カタログの目録を作ろうと、一昨年末から作りかけていたんですよ。
カタログ用のデータを、コツコツと。
で、そのデータが入っていたサーバが年末に壊れたわけです(その時のことは、こちら)。
その後、アーカイブ用の本の元データはサルベージできたんだけど、電子書籍用にサイズを小さくしたデータが、完全に壊れてはいないけど、なんかワケのわからないことに…。
とにかく、作り直さないといけない状況。
うーん、なんか、他にもいろいろやらないといけないことがあって、
すっごく、モチベーションが下がった次第…。
このままコツコツ、データを作り直すしかない?
でもなー、ってカンジでウダウダしていたところ、
ハッ( °Д° )、このままでは、作る作るサギでは?と自分で気づいた。
とにかく作り直さないといけないんだけど、どうせ労力をかけるなら、ちょっとプラスアルファこだわりたいという欲が出てきました。
どうこだわるかは、また、ぼちぼちお知らせします〜。
続きます。
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うさぎが出てくるお話といえば、コレ。
うさぎが出てくるお話といえば、誰もが知っているイソップ童話です。
1980年代らしいポップでファンキーなリトルゴールデンブック。
「うさぎとかめ(The Tortoise and the Hair)」(原題では「かめとうさぎ」です)。
このリトルゴールデンブックを見つけたときは思わず「おおっ。」と言ってしまいました。
誰もが普通に知っていて古くから数多くの絵本になっている童話ですが、こんなにポップでお茶目な「うさぎとかめ」は見たことがありません。
この絵本の発行は1987年。80年代らしい、もう蛍光に近いぐらいの明るい色彩と元気そうなキャラクター。
うさぎとかめのファッションも80年代していて、いいですね〜。
お話はみなさんご存知の通りですが、このうさぎさんがとってもナルシスト。
なにかにつけ、かめさんに自慢ばかりするんです。
「誰もぼくより早くは走れないさw。」かめさん「あなたと競走して勝ってみせるわ。」
うさぎがさぼっている間に、かめがゴール。ジャッジはフクロウ(右はし)。
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