JUGEMテーマ:ファンタジー
小さな小さなピクシー絵本のゴージャスといえるファンタジー。
「ちいさなヘーヴェルマン(Der kleine Häwelmann)」。
日本ではあまり知られていませんが、ドイツでは有名なお話です。
ヘーヴェルマンはわがままできかん気な赤ちゃん。
お母さんは車輪のついたベビーベッドを押してゆらしながら、ヘーヴェルマンを寝かしつけようとしていたのですが、「もっともっと。」というばかり。
お母さんはくたびれて寝てしまいました。
ヘーヴェルマンは、まだ寝つきません。
寝室の窓からお月さまがのぞいています。
ヘーヴェルマンがシャツを足の先にひっかけて高く上げると、ヨットの帆のようになりました。
お月さまが窓から光をさして、月の道を作ってくれました。
ヘーヴェルマンはベビーベッドで月の道を通り、街へ出て行きます。
ヘーヴェルマンは大よろこび。
お月さまが「そろそろ、お家へ帰って寝ようね。」といっても、ヘーヴェルマンは「いやだ!もっともっと!」
街を通りすぎて、森まへ。
お月さまがもう帰りなさいといっても、ヘーヴェルマンはあいかわらず「もっともっと!」
宇宙まで来てしまいました。
ピクシー絵本のサイズは10 x 10cm なのですが、そうとは感じさせない物語と世界観の広がりを感じます。
ぜひ、実物を見ていただきたいです。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
6月25日の続きです。
「ブレイブリトルトースター」の製作にかかわっていたスタッフの1人がジョン・ラセターでした。
ラセターはこのアニメにはCGを取り入れるべき!と確信を持って、水面下でピクサーと交渉しつつ、ディズニー側に進言していたのだけど、それは実現することはなかったのです。
それどころか、ディズニーの非正規スタッフだったラセターは「ブレイブリトルトースター」の完成後、クビになってしまいます。
このとき、ディズニー側がCGを採用していたら、ディズニーとピクサーの歴史は少し違ったものになっていたかもしれません。
でも、当時の事情を書いた本などを読むと、そのころのディズニーにはCGに対する理解というか、CGを受け入れる姿勢は皆無に近かったようですな。約30年前のことですが。
結果として、ディズニーを去ったラセターはピクサーに転職しました。
それまでは、どちらかというとITヲタクの集団だったピクサーがクリエイティブという強力な武器を持つようになり、いまのピクサーにつながるわけです(といっても、そこからのピクサーの苦難の道は長かったのだけどね)。
「高いクリエイティビティを実現するための妥協を許さないCG作り」というピクサーのスタイルは、ラセターの参加なしには築けなかったでしょうね。
ところで、作品としての「ブレイブリトルトースター」についてですが、これは、タイトル通りトースターなどの電化製品が主人公。
つまり、モノを擬人化したキャラクターたちのアニメなのだが、このスタイルって昔のディズニーにもあったよね。
続きます。
JUGEMテーマ:ディズニー=ピクサー
このブログの「ディズニー」のカテゴリーでは、ディズニーを学ぶことを中心に書いてきました。
今後も、そのつもりですが、ここ20年ほどのディズニーに関しては、どうしたってピクサーに言及しないわけにはいかない!
なので、「ピクサーを学ぶ」のテーマでも、ちょくちょく書いていこうと思います。
そこで、6月9日の続きです。
前回、日本人はトイストーリー以前にピクサーに出会っていたと書きましたが、それは、ディズニーと提携する以前の1980年代後半ごろのこと。
ピクサーは日本企業のテレビCMを作ったりしていたんですよ。
企業名まではわかったんだが、そのCMそのものは 見つけられていないです…。
だから、Tote 自身、そのCMを見たかどうかはわからないし、見た人のほとんどはピクサー作とはわかっていないという、なんともあやふやな出会いですが。
でも、Tote は確実に、トイストーリー以前にジョン・ラセター(の仕事)に出会っていたのです。
輸入物の雑貨屋さんでみつけたVHSのビデオテープだったのだけど、
そのタイトルは、「The Brave Little Toaster(ブレイブリトルトースター)」。
1987年にテレビで公開されたディズニーのアニメでした。
この作品は、後に「ゆうかんなちびのトースター」という邦題で日本でもDVDカットされています。
歴史に「もしも=if」は厳禁だとしても、もしかしたら、このアニメはピクサー作品になっていたかもしれないんですよ。
続きます。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
この季節、涼しいイメージの小さなファンタジーの絵本をご紹介します。
「インクびんのまほうつかい(Der Zauberer Korinthe)」。
ご存知ですか?
インクびんの中には、小さな小さな魔法使いが住んでいるのです。
この魔法使いはインクに魔法をかけるのですが、そのインクで何か書こうとすると不思議なことが起こるのです。
この人は、遠くに離れて暮らす息子に「なんてダメな子なんだ!」という叱る手紙を書こうとしていたのですが…、
勝手に手が動いて書いた手紙は「最愛の息子へ、お前はなんて良い子なんだろう。」
あたたかい、優しい手紙になりました。
インクにかけられた魔法は怒りや非難の言葉を優しい思いやりに満ちたものに変えてしまうのでした。
優しい手紙や美しい詩は、こんな魔法のおかげで生まれているのかもしれません。
このお話にふさわしく、イラストはカラーインクで描かれています。
透明感のあるさわやかな色合いですね。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
こんにちは、ブッククーリエ店長の Tote です。
梅雨というのに、東京ではあまり雨が降らず、夏日が多くなっています。
確実に夏に向かっているのを感じます。
夏といえば、冒険が似合うシーズン。
いま、ブッククーリエ店頭では、伝承ものからファンタジーの絵本に商品を入替え中です。
夏に向けて冒険ファンタジーのものを増やしていこうと考えています。
冒険といえば、ディズニーの得意技でもありますね。
この夏は、まさに冒険テーマのディズニー&ピクサーの映画が3本も公開されるし、楽しみです!
売り切れになっているディズニーのリトルゴールデンブックのあの名作タイトルが再入荷する予定です。
当店のメルマガ会員にご登録いただければ、商品の入荷情報をいち早くお知らせいたします。
登録手続きは、ショップのトップページから行えます。
小さなピクシー絵本のふわっとやさしい、そして ちょっぴりユーモラスなファンタジーです。
「やさしい植木屋さん(Der freundliche Gärtner)」。
あるところに、とてもやさしい植木屋さんがいました。
毎日、花や草木にやさしく声をかけてあげるんです。
「おはよう、今日もきれいに咲いてるね。気分はどうだい?」
でも、花たちから返事はありません。
人と同じように話ができたらなあ。もっと花や草木の気持ちがわかってあげられるのに…。
そう思った植木屋さんは、夜、お月さまにお願いしました。
「花や草木と話せるようにしてください。」
次の朝、植木屋さんは家の外の騒がしさで目を覚ましました。
「のどが乾いたよー!」と花や草木の大合唱。
コミュニケーションがとれるようになったのはいいのですが、全ての植物が言いたい放題。
植木屋さんにとったら、うるさいのなんの。
まあ、たしかに世界中の植物がしゃべりだしたらうるさいでしょうね。
次の夜、「やっぱり、植物たちとは話ができなくていいです。」と再び お月さまにお願いした植木屋さんでした。
透明水彩のやわらかい色使いがとてもきれいな1冊です。
花や木、植木屋さんの表情もキュートです。
商品情報はこちらです。
6月3日の続きです。
で、再度、りんごのサポートの人に聞いたところ、アプリを購入してダウンロードするときのIDは、昔から持っている iTunes用に使っているIDでいいんだけど、 iPhone に入っているアプリのアップデートは iCloud用のIDじゃないとダメらしい。
えー、なに それ。
どうすればいいのさ?
あ、そうか。いったん iPhone に入れたアプリを削除して、iTunes でアップデートしたのと入れ替えればいいんだ。
なんか、めんどくさい。
というか、よく考えたら、その iPhone上のアプリ、使っている?
いや、1回も使ったことなかったんですねー。
これからも、使うことはないであろう。
なら、iPhone から削除すればいいじゃないか。
要は、最初からいらなかったのである。
しかも、使わないアプリのアップデートに約1年間も四苦八苦していたんだよ。
なに やっていたんだか。
なんか、最初からスマホについてきていたので、ずっと持っていないといけないかもと思い込んでいたということです。
使わないなーと思っていても、作っている人(メーカー?)から親切に「アップデートしなさい」とひんぱんに言ってこられると、ねえ。
冷静に、必要なものかどうか考えることって、大切。
そういうことで、アップデート地獄からは抜け出せた。
しかし、なにやら、今度は巷で、ウィンドウズ7や8のPCが勝手に10になるとかいう現象が起きているらしい…。ああ、恐ろしい。
便利すぎて、つらい世の中になったもんだ。
フランク・ボーム原作のオズ・シリーズのリトルゴールデンブックをもう1冊。
「オズのブリキのきこり(The Tin Woodman of Oz)」です。
1950年代初頭に発行された古い絵本なのですが、同時期にオズ・シリーズのリトルゴールデンブックが数タイトル作られ、いずれも Harry McNaucht というイラストレーターが手がけています。
この人の絵柄がとてもポップで色使いやレイアウトも優れていて、どれもアート性の高い絵本に仕上がっています。
では、中身をちょこっとご紹介します。
「オズの魔法使い」にも登場したブリキのきこりと かかしが主役のお話です。
ドロシーたちとの冒険のあと、ウィンキー国の王様になったブリキのきこりと かかしがオズマ姫から招待を受け、エメラルドの都へ向けて旅に出ることになりました。
この旅が また冒険の連続になるのです。
旅のとちゅう、巨大なお城をみつけた2人。
このお城、巨人のすみかだったのです。中へ入って行ったブリキのきこりと かかしは巨人の奥さんにつかまり、魔法でブリキのふくろうとテディベアに変えられてしまいます。
2人は元の姿に戻ってエメラルドの都にたどりつけるの?
ご心配なく。最後はオズマ姫が助けてくれるんです。
この絵本、1部のページが2色刷りで28ページ構成。
通常のリトルゴールデンブックは24ページですが、50年代発行の古いものはページ数が多いのです。
大変、貴重な初版です。
商品情報はこちらです。
4月8日の続きです。
ピクサー展に行った話が途中のままになっていましたが、ありゃ〜、ちょうど2ヵ月も経っているじゃないですか。
しかも、とっくにこの展覧会終わっているし。
そうはいっても、とりあえず前回の続きです。
「あのカウボーイはだれだろう?」と思っていた Tote が日本に帰ってきて、しばらく経ったころ、日本でもトイストーリーの映画が公開された。
カウボーイはウッディといって、その映画の主人公だということがわかりました。
トイストーリーの公開は日本でも鳴り物入りでしたね。
なんといってもフルCG、その上、当時としては最高の完成度だったから。
そして、不思議なことに、どうやらディズニー映画らしい。
だけど、ディズニーとは違う会社が作ったんだって。
「なんだ、それ」的なことを就職したデザイン会社で話していた。
今から考えると、それが Tote にとっては、ピクサーとの初めての出会いかなと一瞬思ったのですが、いやいや、そうじゃない。
実は、日本人の多くが、それより以前にピクサーに出会っていたんですよ。
この続きはタイトルを変えて書きます。
⇒ トート (05/23)
⇒ papayoyo (05/22)
⇒ masa (03/21)
⇒ Re Re Re Reptilian (08/11)
⇒ Tote (03/06)
⇒ みかり (03/05)
⇒ Tote (09/22)
⇒ めぐみん (09/22)
⇒ Tote (09/10)
⇒ めぐみん (09/10)