JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
ピクシー絵本にも列車のお話、もちろんあります。
鉄道ものの絵本は古いものも多いですが、そんな1冊ご紹介します。
「きかんしゃブンメル(きかんしゃブンメル)」、
とてもかわいい絵本ですが、それだけではなくて、大人目線で見るとちょっと考えさせられるお話です。
ブンメルはゆっくりゆっくり走る列車(鈍行ということかな)です。自分の仕事を気に入っていて花形列車の急行や特急にあこがれることもなく、まわりの景色を楽しみながらゆっくり安全に走っていました。
でも、ある日、人間たちがもっと早く走れるようにとブンメルを改造してしまいます。すごいスピードで走れるようになったブンメル。毎日、高速で走ります。
もう、景色を楽しむどころではなく、目が回りそう。「助けて〜!」と叫んでしまうブンメルでした。
疲れきったブンメルはとうとう動けなくなってしまいます。
「ブンメルはゆっくり走る方が向いていたんだ」と気づいた人間たちはブンメルをもとのゆっくり走る機関車に戻しました。
この絵本が発行されたのは1959年。時代は変わったのかな?
高度情報化時代の現代、何でも便利なのがいいの? 早い方がいいの? という疑問がときどき頭をよぎることはないでしょうか?
50年前にも同じような疑問を持つ人がいたのですね…。とても大切なメッセージが込められている1冊だと思います。
レトロでポップなイラストがとってもかわいいです。1部のページが2色刷りです。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
こんにちは、ブッククーリエ店長の Tote です。
令和元年の今年はブッククーリエ10年目という大きな節目の年で、しっかりやって行こうと思いながら、もう半分のところに来そうなのですが…。
うーん、あいかわらず店長日記であるこのブログはサボりがちです、すいません。
この10年の間に、フェイスブックやインスタなどいろんな SNS が台頭し、誰でも SNSするのがフツーの世の中になりました。
そこで、考えるのがブログの役割ってなんだろうと。
速報性ということでは、今年からツイッターで商品の入荷情報をお知らせしています。店長としては、これはこれでいいかと思っております。
ちなみにブッククーリエのツイッターはこちら↓
https://twitter.com/bookcourier
で、ブログの方はというと、リトルゴールデンブックとピクシー絵本専門の古書店の店長日記なので、これらの絵本の詳しい紹介とファンのみなさんに有用な情報をじっくり提供していくのが、務めなのだと考えております。
ちょっとその原点を見つめなおしているところですが、9年もやっているとそれ相応の情報量がこのブログ内に蓄積されていることにも気づきました。あらためて、その情報を整理していくことも大事ですね。
そう思って、最近ちょくちょく昔の記事を読み返したりしているんですが、数年前にブログの引越しをしたこともあって、レイアウトが崩れたものがあったり。
古い記事を整理しながら、これからリトルゴールデンブックとピクシー絵本の世界に入ってこられる方にも役立つようなコンテンツにしていきたいと思います。
続きます。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
リトルゴールデンブックの中でも古くから愛されている列車の絵本、
「リトル レッド カブース(The Little Red Caboose)」をご紹介します。
初版発行は1953年。
リトルゴールデンブックの定番と呼べるベストセラー絵本です。
カブース=caboose とは貨物列車の車掌さんが乗る車両、車掌車のこと。
先頭でみんなを引っぱるりっぱな機関車とたくさんの大きな車両、貨物車の最後尾を走るのが、赤い小さなカブースです。
あのりっぱな機関車や大きな貨物車だったら、みんな手をふってくれるのに…と思いながら、カブースは、いつもいつも、いちばんうしろを走っていました。
ある日、カブースたちの貨物列車が急な山道を登っていたところ、機関車が列車の重さをこらえきれず、列車が線路をすべり落ちはじめました。
必死でブレーキをかけ、線路から離れまいとがんばるカブース。
どうなるの…
そこへ2台の機関車が駆けつけてカブースを押し上げてくれました。
「君ががんばったから、ぼくたちも助けることができたんだよ」と機関車たち。
線路ぞいの人たちもカブースに大きく手をふっていました。
表紙のカブースの手すりに花輪があるのに気づきましたか?
そう、がんばったカブースへのごほうびです。
この絵本の文章はとてもリズム感が良いです。
擬音は抑えられていて、韻を効果的に使われていてテンポよく読み進めます。
明るくいポップなイラストもすてきです。
列車や線路ぞいの人々、動物たちの表情もイキイキと描かれています。
商品詳細はこちらです。
JUGEMテーマ:かわいい絵本が好きなのだ
こんにちは、ブッククーリエ 店長の Tote です。
昨年末から、何度かこのブログでもお伝えしてきましたが、ブッククーリエ は今年の12月で開店10周年を迎えます。
世の中に古書店は数あれど、リトルゴールデンブックとピクシー絵本専門って、ブッククーリエ以外にあるんだろうか?
こんな特殊な品揃えながら、本当によくやってこれたと思います。
これもひとえにお客さまと読者のみなさまのおかげで、本当に感謝しております。
そして、平成から令和の新しい時代に変わったこの年に10周年を迎えるというタイミング。なんか、すごくおめでたいというか、キリが良いというか。
なので、今年は(今年こそは)、ブッククーリエ にとって有意義に過ごしたい、その第1弾でツイッターを始めました。
第2弾としては、なんとか今年こそ、3号目の目録を出したい(!)んです。
実は、撮影や版下データもできて、印刷にまわせる状態にはなっているのだけど…、
目録ができていない理由は、人手が足りないからです。
印刷屋さんに出すまではネットでもできるんだけど、印刷上がってきたものをセットアップして発送するという業務には、どうしても人の手が必要。その作業要因が確保できないので、印刷に出していない次第です。
Tote 自身、何かと忙しく、バイトくんもうまくつかまらなくて…といっているうちに、1年以上経ってしまいました。いい訳していないで、なんとかしたいです、ハイ。
JUGEMテーマ:海外の名作絵本
今日は明るく楽しい列車の絵本を紹介します。
乗り物の絵本には、リズム感の良い文章のものが多いです。
その代表ともいえる絵本です。
「おおきなきかんしゃ ちいさなきかんしゃ(The Train to Timbuctoo)」。
1951年の初版発行以来、再販をくり返している人気の絵本です。
文章はマーガレット・ワイズ・ブラウン作。
彼女の名作の一つと言われていて、日本でも(リトルゴールデンブックとしてではありませんが)翻訳版が出版されています。
日本語のタイトルはその翻訳版にあわせました。
原題は「The Train to Timbuctoo(トンブクトゥーへ行く列車)」。
大きな機関車と小さな機関車がトンブクトゥーという街に向かってカラマズーという街を出発します。大きな機関車には大きな機関士、小さな機関車には小さな機関士。
どちらも客車や貨物車をしたがえて走ります。
擬音が効果的に挿入されていて、文字組みも凝っています。
↑この擬音の挿入の仕方がなんとも。
漫画のような手法ですが、アートになっています。
明るい色使いと60年近く前のものとは思えないポップでキュートなイラスト。
お天気のいい日にテラスなんかで読みたい絵本です。
あー、どこかへ行きたくなってきた。
商品情報はこちらです。
JUGEMテーマ:キャラクターの絵本
5月6日の続きです。
今回のトムジェリ展に行って良かった!と思えたのは、ハンナ=バーベラ スタジオの作品コーナーもあったこと。
考えたら、ディズニー関連の展覧会は多いけど、ハンナ=バーベラのイベントはめったにないなと。それだけに貴重な機会でした。
ハンナ=バーベラ スタジオは、1950年代末にアメリカで設立されたアニメ制作会社。
ウィリアム・ハンナとジョゼフ・バーベラによってつくられたので、ハンナ=バーベラなのです。
「フリントストーンズ」や「宇宙家族ジェットソン」、「チキチキマシーン猛レース」などの大ヒットアニメをたくさん生み出し、アメリカのアニメ黄金時代に大きく貢献しました。
ハンナ=バーベラのアニメの魅力は、ポップな絵柄ととにかくスピーディなギャグ。
これは、ディズニーにすら影響を与えたといわれています。詳しくは、こちらもご覧ください。
↑上の画像は「宇宙家族ジェットソン」の宇宙船。
ハンナ=バーベラの楽しい世界観を満喫できた展覧会でした。
ハンナ=バーベラのリトルゴールデンブックはブッククーリエでご覧いただけます。
JUGEMテーマ:童話
王様にちなんだピクシー絵本をもう1冊。
「かえるの王様/2001年版(Der Froschkönig)」です。
プリンセスと王様が出てくるグリム童話ですが、ロマンチックというより、かなり強引な結果な気が(Tote はけっこう好きなんですが)…。
井戸に金のまりを落としたお姫さま。
友だちになってあげるからと言って、かえるにまりを拾ってもらいますが、約束を無視してお城に帰ってしまいます。しかも、訪ねて来たかえるをかなり邪険にしたあと、投げ飛ばしますw
すると、かえるは魔法がとけて本来の王さまの姿にもどり、そのあと2人は幸せに暮らしました。
このお姫さまって、何かいいことした?
このお話は何回もピクシー絵本になっています。
いろんな絵柄が楽しめますが、この版はご覧の通り、大人ぽくアーティスティックな仕上がりです。
商品情報はこちらです。
4月26日の続きです。
80年前にスタートしたトムジェリのアニメのギャグがいまでも通用するのは、セリフがないからでしょうね。
効果音や音楽はあるけど。
キャラクターたちの動きと表情と場面転換で構成されているので、言語関係に楽しめる。また、そういう要素のみで表現できる笑いって、人間の本能的なツボを刺激するのではないかと。
だから、トムジェリのギャグは永遠だとTote は考えています。
ハンナ=バーベラが そこまでギャグを追求したのは、ディズニーに対抗するためだったのかな? トムジェリが誕生したころ、アメリカのアニメ業界はすでにディズニー1強の時代でした。
まだ、もうちょっと続きます。
JUGEMテーマ:絵本のたからばこ
令和の時代が始まりました。おめでたい。
即位の礼があってのことで、これにちなんで王様の絵本をご紹介します。
王様といっても、子供なのです。
「サッカーを発明した王様(Wie Kaiser Franz das Fußallspiel erfand)」、2006年発行のピクシー絵本です。
ある国に、まだ子供の王様がいました。
この王様は毎日、午前中だけ執務をするので、午後はいつも退屈していました。
ある日、窓から外をのぞくと、お城のまわりで子供たちがボールで遊んでいました。
子供たちをながめながら、王様はこう思いました。
「手を使わずにボールの取りあいっこをすれば、おもしろいかも。」
そこで、王様は子供たちをお城に呼びました。
子供たちはみんなで22人いました。
王様は子供たちを11人ずつ2チームに分け、ゲームのルールをつくりました。
これが、サッカーの始まり…かもしれません。
カートゥーンぽい軽いタッチの楽しい絵本です。
白とグリーンのアクセントの色使いがサッカーらしくていいですね。
そういえば、まもなく こどもの日ですね。
商品情報はこちらです。
⇒ トート (05/23)
⇒ papayoyo (05/22)
⇒ masa (03/21)
⇒ Re Re Re Reptilian (08/11)
⇒ Tote (03/06)
⇒ みかり (03/05)
⇒ Tote (09/22)
⇒ めぐみん (09/22)
⇒ Tote (09/10)
⇒ めぐみん (09/10)